大日本印刷、従来と比べ大幅に「早く」「安価な」アニメ制作を可能にする「ライトアニメ」事業をスタート

大日本印刷株式会社(以降、DNP)が、従来の手法と比較して、アニメーション制作にかかる時間やコストを大幅に抑制できる新しいフローを開発し、「ライトアニメ」の名称で提供を開始すると発表しました。

サービス提供の背景

日本アニメのグローバルな生活者向け市場の規模は、2020年に2兆4261億円に到達(日本動画協会「アニメ産業レポート2021」)。コロナ禍の影響を受けながらも海外の順調な伸びに支えられ、さらなる成長が期待されます。その一方で、長い制作期間、膨大なコストを理由に、コアなファンを抱えながらもアニメ化に至らない優れたマンガ作品があるのが現状です。

また、SNSや動画の定額制(サブスクリプション)サービスの普及にともない、気軽にコンテンツを「倍速視聴」や「ながら視聴」などで楽しむ人が増加。しかし、制作の負荷の高さや人材不足等による制作現場の労働環境の悪化などが課題となっているといいます。

こうした課題を解決するため、DNPは今回、長年の出版印刷事業で培ったコンテンツ加工技術等を応用・発展させた独自のアニメ制作手法「ライトアニメ」を開発し、サービス提供に至りました。

「ライトアニメ」とは

DNPによると、より気軽に・早く・多様なアニメ作品を楽しみたいという生活者のニーズに応えて、より低コストかつタイムリーにアニメを提供したいという思いから、本事業の総称を「ライトアニメ」と名付けました。

マンガ原稿をそのままアニメに

従来、アニメ制作では、原作のマンガ原稿をもとにアニメ用の原稿を描き起こしていましたが、「ライトアニメ」では、セリフの吹き出しなどを削除したマンガ原稿に着彩(色付け)や分割を行い、必要に応じてアクションを加えて動画にします。そうすることで、制作期間とコストの大幅な削減が実現。同社は今後、制作時間は従来平均の約12分の1、費用は約10分の1での提供を目指すとしています。

DNPは今後、国内での放送を想定したアニメーションの制作やグローバル市場へのコンテンツの輸出事業の開始、最先端のAI技術を持つ企業との提携などを予定しているとのことです。

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