「ソーシャルメディアの終焉」はやってくるのか?・・・2023年のジャーナリズム予測(4)

ハーバード大学のジャーナリズム研究所「ニーマンラボ」が”2023年のジャーナリズムを予測する“というタイトルで、膨大な研究者による予測記事を公開しています。ちょっとやそっとでは読みきれない数の記事が公開されていますが、ここでは幾つかの観点からチェックして…

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「ソーシャルメディアの終焉」はやってくるのか?・・・2023年のジャーナリズム予測(4)

ハーバード大学のジャーナリズム研究所「ニーマンラボ」が”2023年のジャーナリズムを予測する“というタイトルで、膨大な研究者による予測記事を公開しています。ちょっとやそっとでは読みきれない数の記事が公開されていますが、ここでは幾つかの観点からチェックしてみたいと思います。

続いてはソーシャルメディアについてです。イーロン・マスク氏がTwitterを買収し、混乱が広がっています。メタは業績が悪化し1万人をレイオフしました。一方でTikTokは様々な批判がありながらも急成長を続けています。記事ではソーシャルメディアの崩壊を予言するものが多かった一方、その可能性を見出そうとするものも多くありました。

ジャーナリズムがソーシャルメディアで実現できるものはまだある

「ソーシャル、ニュースレター、ポッドキャスト、ビデオ、サイトなど複数のタッチポイントがあることを認識し、それぞれのプラットフォームの持つユーザージャーニー上での役割を考えなければなりません。全体的なオーディエンス戦略を持ち、これらのタッチポイントでブランドとストーリーをどう伝えるべきか理解しなくてはなりません」と語るのはコンデナストのディストリビューション・チャネル戦略担当のサラ・マーシャル氏です。

同氏は2022年にTikTokでコンデナストブランドで1日平均1230万回再生され、メットガラの週にはTikTokで1置く1100万回、Instagramでは3億8200万回も再生された事を伝え、「コンデナストブランド全体でFacebookからのトラフィックは減少していない」としました。巷ではTwitterの騒動もあり、ソーシャルメディアへの懐疑的な見方が喧伝されている中で、チャネルの重要性を示した形です。


《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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