アドテック東京とオリコム、ジェンダーバイアスの測定基準「GEM」を日本でスタート

アドテック東京等のマーケティングの国際カンファレンスを企画・実施しているComexposium Japan(コムエクスポジアム・ジャパン)株式会社と広告会社の株式会社オリコムが、日本の広告コミュニケーション活動において、ジェンダーギャップのない社会の実現を目指し、ジェンダーバイアスの世界的な測定基準である「GEM®(Gender Equality Measure)」を日本に本格的に導入すると発表しました。

「GEM®」とは

「GEM®」とはGender Equality Measure、すなわち男女の平等の度合いを示す指標のことです。広告やコンテンツにおいて、女性の描写に対する生活者の反応を測定します。

全米広告主協会(ANA=Association of National Advertisers)内にある女性のメディアにおける描き方を研究する団体「SeeHer」により、ジェンダーバイアスを解消することを目的に開発され、現在世界14ヵ国で導入されているといいます。

2022年のジェンダーギャップ指数が146カ国中116位と先進国のなかで最低レベルの日本では、ジェンダーに関する話題は得てして炎上に繋がりやすく、特に「女性」というワードは炎上関連の投稿の上位に入っています。

このような背景のもと、今回全米広告主協会(ANA)とコムエクスポジアム・ジャパンが業務連携し、日本における調査運営担当として株式会社オリコムも加わり、日本で「GEM®」を推進していくことを決定しました。

「GEM®」スコアの高い広告でブランドに対する評価がアップ

「GEM®」は独自の測定手法を用いて、男女平等の度合いを数値化したものを「GEM®スコア」として使用。

「GEM®スコア」は、生活者に広告やコンテンツを見てもらい、4つの重要な要素を測定。過去6年間に日本市場でテストされたすべての広告を基に指数化された基準値と、その高低を比べます。

「GEM®スコア」を活用することで、ジェンダーギャップのない品質管理の行き届いた広告コミュニケーション活動が可能になることが期待されます。

すでに「GEM®」を実施している国では、ブランドに対する評価が向上するとともに、ブランドや商品に対する購買意欲も喚起されているとのことです。

「GEM®スコア」の高い広告が企業に与える影響

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