USJが総合力ランキング1位…ブランド価値評価プロジェクト

日経BPコンサルティングは、ブランド価値評価プロジェクト「ブランド・ジャパン 2023」の調査結果を発表しました。2022年11月に調査を実施し、調査回答者数は6万2千人でした。 一般生活者編「総合力」ランキングでは、初めてUSJが首位を獲得。スコアは90.7ポイント(偏…

企業 その他
USJが総合力ランキング1位…ブランド価値評価プロジェクト

日経BPコンサルティングは、ブランド価値評価プロジェクト「ブランド・ジャパン 2023」の調査結果を発表しました。2022年11月に調査を実施し、調査回答者数は6万2千人でした。

一般生活者編「総合力」ランキングでは、初めてUSJが首位を獲得。スコアは90.7ポイント(偏差値)でした。ブランド力を構成する要素の中で評価が高かった項目は、イノベーティブ(革新性)とアウトスタンディング(卓越性)です。イノベーティブランキングでは1,000ブランド中第1位、アウトスタンディングでは第2位となっています。

USJは、任天堂、ワンピース、鬼滅の刃、呪術廻戦といった人気コンテンツとのコラボにより、ファミリー層の来園者が増加。2022年にはコロナ禍による入場制限を撤廃し、同年の夏には、特別なクーポンが貰える「ストレス買取センター」や超豪華レジャー体験が当たる「ぶっとびツアーガチャ」といったキャンペーンを実施しています。ストレスフルなコロナ禍での生活に、こうした施策が刺さったようです。政府が実施した「全国旅行支援」も追い風になったと考えられます。

第2位はGoogle、第3位はユニクロでした。前回からのTOP10入りを維持しています。第4位のディズニーは前回TOP10外でしたが、総合力が9.3ポイント向上。85.7ポイントとなっています。ディズニーは、動画配信サービス「Disney+」の会員数が大きく伸びているほか、東京ディズニーリゾートの来園者数は前年を上回っています。第5位はダイソーで、84.8ポイントを獲得しています。

「総合力」上昇ランキングの上位を見ると、家庭内消費(動画配信サービスなどのエンターテインメント)と、レジャー消費(テーマパーク、航空、旅行)のブランドが目立っています。タキイ種苗は、10.4ポイント上昇。野菜の価格上昇により、生活者の家庭菜園の実施率が向上する中、若年層向けに家庭菜園キットのブランドの立ち上げといった取り組みが、評価向上につながったと考えられます。

メルカリは、7.2ポイント上昇しました。物価上昇下で、節約意識が高まったことに加え、農家産直品の食品がお得に買える「メルカリShops」を通じた購入など、活用シーンが多様化したことが利用者数の増加にもつながっています。日清オイリオは、8.9ポイント上昇。値上げが避けられない逆風の中、「日清ヘルシーオフ」といった健康機能を売りにする商品で、売り上げを伸ばしています。

今回の調査結果では、「節約志向」「健康管理」「楽しさでストレスの発散」に貢献したブランドに注目が集まりました。

ビジネス・パーソン編における、SDGsに貢献する企業活動の認知度は、首位はベネッセホールディングスが「質の高い教育をみんなに」(25.9ポイント)で獲得。第3位は日清食品が「飢餓をゼロに」(21.9ポイント)でランクインしました。

また、トヨタホームが「住み続けられるまちづくりを」で首位(20.3ポイント)、サラヤが「気候変動に具体的な対策を」で第2位(15.6ポイント)、スターバックスコーヒーが「パートナシップで目標を達成しよう」で第3位(14.7ポイント)となりました。

《s.m》

関連タグ

特集