ニュースアプリを運営する株式会社Gunosyは、2019年5月期 第3四半期の業績を発表しました。
対前年比で累計売上高は141.9%、累計営業利益は135.5%と好調ながら、アドネットワーク(ADNW)を中心に四半期ベースでは売上が伸び悩みました。一方でアルゴリズムの改善とクーポンでの訴求によりアクティブユーザーの活性化が顕在化。中長期の成長に向けて、戦略的に広告宣伝費を追加投入、売上に貢献し始めるも市場の変化と相殺した結果、広告宣伝費が先行した形になり、四半期ベースの営業利益では前年を一時的に下回りました。
目次
アクティブユーザー数
アルゴリズムの改善とクーポンでの訴求により更に増加し、再成長フェーズに突入しました。KDDIと共同運営するニュースアプリ「ニュースパス」、女性向け情報アプリ「LUCRA」も堅調に増加し、全体では対前年比でで33%増加しました。
コスト推移
アドネットワーク(ADNW)売上減に伴い「アドネットワーク原価」が連動し減少、 好調なクーポン訴求のための「広告宣伝費」(約3億円)追加投入によるコストの増加、その他としてKDDIとのレベニューシェア費用の増加を挙げています。
「グノシー」
クーポンのブランド・種類数が国内ニュースアプリサービス内でNo.1となり、大型キャンペーンとして実施した「0円クーポン」でのユーザー獲得も好調としています。
「ニュースパス」
動画コンテンツの拡充を行いユーザー体験の向上を図り、キャンペーン実施によりコメントの利用数が大幅に増加したとしています。
「LUCRA」
クーポンなどの新しいコンテンツの導入などで、アクティブユーザー数が女性向けメディアアプリでNo.1を維持しています。
「ゲームエイト」
売上・営業利益が継続して過去最高益を更新。 国内ゲームメディア領域ではすでに大きなシェアを獲得しており、より安定的に利益を生む事業になりました。既存事業を安定成長させつつ、リソースを新たな分野に活用するとしています。
アドネットワーク(ADNW)の状況
インプレッションが低下し、比例するかたちでコスト(CPM)も低下。今四半期以上の悪化は見込んでいないが、同じ市場環境が続いた場合を想定し、新たな施策を準備中としています。
広告主の状況
顧客単価向上を狙い既存大⼝広告主への営業活動に集中しました。「健⾷」「美容」を中心に影響あり、「アプリ」「金融」などでは影響軽微のため、広告主の割合が一部変化しました。