ライムライト・ネットワークス、「デジタルライフスタイルの現状 2019」調査結果を発表 デジタル技術に対して懐疑的な日本人、セキュリティへの意識が高まる

世界最大級のコンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)を提供するライムライト・ネットワークスの日本法人、ライムライト・ネットワークス・ジャパン株式会社は、2019年7月にグローバルが発表した報告書「デジタルライフスタイルの現状(State of Digital Lifestyle…

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ライムライト・ネットワークス、「デジタルライフスタイルの現状 2019」調査結果を発表 デジタル技術に対して懐疑的な日本人、セキュリティへの意識が高まる

世界最大級のコンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)を提供するライムライト・ネットワークスの日本法人、ライムライト・ネットワークス・ジャパン株式会社は、2019年7月にグローバルが発表した報告書「デジタルライフスタイルの現状(State of Digital Lifestyle)」の日本調査結果を発表しました。

本調査結果は、「デジタルライフスタイルの現状」について、日本、韓国、インド、シンガポール、フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、アメリカの18歳以上を対象とした調査から、日本の回答に焦点を当て、グローバルの結果と比較を行ったものです。

日本人は「デジタル技術は生活に悪影響を与える」と取る傾向に

「テクノロジーが普段の生活に与える影響」について、「-2(悪影響を及ぼす)」から「+2(良い影響をもたらす)」の評価を尋ねたところ、世界の平均値は「+1.09」だったのに対し、日本の平均値は9カ国中最も低い「+0.66」という結果になりました。

日本で「+2(良い影響をもたらす)」と回答した人の割合は、昨年(11.4%)より微増したものの、以前、世界で最も低い12.6%となっています。最も平均値が高かったのは、昨年と同様にインドで「+1.60」でした。

タブレットやウェアラブルデバイスへの依存度は低い傾向に

「スマートフォンの使用をやめられるか」を尋ねたところ、世界の47.6%が「やめられない」と回答。日本人も49.8%が「やめられない」と回答しています。

また、「スマートフォン」「パソコン」「タブレット」「デジタルアシスタント」「ウェアラブルデバイス」の使用ついて、「1(永久にやめられる)」「2(1ヵ月やめられる)」「3(1週間やめられる)」「4(1日やめられる)」「5(やめられない)」の5段階評価したところ、「スマートフォン」の使用については、世界の平均値「4.02」に対して日本の平均値は「4.19」で、世界の平均値を上回りインド、韓国についで3位に位置づけました。

一方で、「タブレット」、Amazon EchoおよびGoogle Homeなどの「デジタルアシスタント」や、「ウェアラブルデバイス」の使用については、9カ国中最も値が低く、依存度が低いことが明らかとなりました。

デジタルコンテンツで接触頻度が高いのは「音楽」

映画やテレビ番組、音楽、電子書籍やアプリなどのデジタルコンテンツを、どのくらいの頻度でダウンロードやアクセスするかを尋ねました。(「0(アクセスしない)」、「1(1年に2-3回)」、「2(1ヵ月に1回)」、「3(1週間に1回)」、「4(1日に1回)」)最も頻度が高かったのは「音楽」で、世界では「2.93」、日本では「2.53」という結果が得られました。

全体のオンラインデジタル頻度へのアクセス頻度を比較すると、日本は最も値が低い(1.87)という結果となり、「映画やテレビ番組」「音楽」「ビデオゲーム」「新聞や雑誌」の4項目においてダウンロードやアクセス頻度が最も低いという結果となりました。

また、「新聞や雑誌」については、58.8%が「紙で読むことを好む」と回答しており、世界平均28.4%の2倍近い結果となっています。

オンラインショッピングよりも店舗での買い物を好む日本人

「オンラインショッピングと店舗での買い物のどちらを好むか」と尋ねたところ、世界平均では半数以上(51.4%)がオンラインショッピングを好むと回答。一方で、日本では、オンラインショッピングを好む割合が39.2%に留まり、60.8%が店舗での買い物を好むと回答しました。

これは世界で最も高い割合で、ポイントカード等の店舗運営における顧客獲得施策の緻密さ、実物を見て購入物を吟味したい日本人の慎重さを伺い知れる結果となりました。

オンライン接続による個人情報漏洩の懸念が高まる

オンライン接続による個人情報漏洩への懸念について尋ねたところ、日本人の34.6%が「昨年より懸念が高まった」と回答しています。

昨年はSNS会社による個人情報流出に対しての懸念が話題となり、45.6%が「昨年より懸念が高まった」と回答しており、世界的にセキュリティへの意識が年々高まっていることが伺える結果となりました。

平均の3倍以上が「5Gについてよくわからない」と回答

5Gへの期待について尋ねたところ、日本人回答者の58.4%が「ダウンロード速度の向上」に期待をしていると回答しました。これは世界平均の72.1%と比較すると低いです。また、日本人の28.6%が「5Gについてよくわからない」と回答しており、世界平均(9.0%)の3倍以上の値となっています。日本における5Gへの理解および期待が未だ低いことが伺えます。

今後の5Gネットワークの商用化が本格的に開始し、ライブ動画や、e-sportsなどのコンテンツや遠隔診療などのサービスが提供されることで、5Gに対し理解および期待が向上することが予測されます。

《Nakashima Takeharu》

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Nakashima Takeharu

「佐賀経済新聞」編集長。県内で開催のアジア最大級の熱気球大会では広報・メディア対応とネットコミュニケーションを担当。

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