シニア女性誌「ハルメク」や通販事業を行う株式会社ハルメクホールディングスは、同社代表取締役が筆頭株主となる新会社によるマネジメントバイアウト(MBO)で、ノーリツ鋼機から独立すると発表しました。
同社は「50代からの女性がより良く生きることを応援する」を掲げ、32万人の定期購読者を抱える雑誌「ハルメク」を中心に、60万人が利用する通販事業、店舗事業、旅行・講座などの文化事業を展開してきました。
ノーリツ鋼機は2012年に投資会社のJ-Starが保有していたハルメク(旧いきいき株式会社)を約84億円で買収。後に、同年に買収していた全国通販も含めてホールディングス化し、両事業をハルメクホールディングスとして一元的に運営してきました。一方で、雑誌は急成長したものの、通販事業は伸び悩み、2019年上期には減損も計上したとのこと。
MBOの受け皿となる株式会社HLMK2は、ハルメクホールディングスの宮澤孝夫氏が代表を務め、ハルメクホールディングスの100%親会社となります。みずほフィナンシャルグループが2020年6月末に設立した「みずほアフターコロナ事業承継アシストファンド」が65.25%を出資するようです。
売却金額は公表されていませんが、ノーリツ鋼機が計上していたのれんは約74億円減少するということです。
今年2月の宮澤社長へのインタビューも是非ご覧ください。