本記事はThe Conversationに掲載された、オーストリアのGriffith UniversityのAudrey Courty教授による記事「Parler: what you need to know about the ‘free speech’ Twitteralternative」をCreative Commonsのライセンスおよび執筆者の翻訳許諾の下、掲載するものです。
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ソーシャルメディアプラットフォームが言論の自由を抑圧しているのではないかと一部で批判される中で、Parlerと呼ばれる新たなプラットフォームが反検閲の観点から注目を集めています。
先週、Harper’s Magazineは、150人の学者、作家、活動家が署名した、言論の自由の未来への脅威についての書簡を公開しました。
ノアム・チョムスキー氏、フランシス・フクヤマ氏、グロリア・ステインム氏、J.K.ローリング氏らが署名したこの書簡には、以下のように書かれています。
自由主義社会の生命線である情報やアイデアの自由な交換が、日に日に制限されてきています。
言論の自由と検閲をめぐる議論は、ここ数ヶ月で注目の的になっています。例えば5月には、Twitter社はドナルド・トランプ氏のツイートにファクトチェックラベルを追加し始めました。
さらに最近では、Reddit社がトランプ支持者の最大のコミュニティを恒久的に閉鎖しました。
このような状況の中で、Parler社は自身が運営しているプラットフォームのことをTwitterに代わる「バイアスのかかっていない、言論の自由を基調とした」代替手段として宣伝しています。以下で、米国を拠点とするスタートアップであるParlerについて知っておくべきことを紹介します。
目次
Parlerとは?
Parlerは150万人以上のユーザーを保有しており、特にTwitterや他の巨大ソーシャルメディアが誤報や暴力的なコンテンツを取り締まる中、人気が高まっているソーシャルメディアです。
Parlerは、外観や機能はTwitterに非常によく似ていますが、Twitterと比較すると少し不便であるかもしれません。また、Twitterと同様に、Parlerのユーザーは他のユーザーをフォローし、公人やニュースソース、他のユーザーと関わることができます。
公開された投稿は「ツイート」ではなく「パーラー」と呼ばれており、1000文字以内の投稿が可能です。
ユーザーはハッシュタグを検索したり、コメントをつけたり、投稿を「エコー」(「リツイート」のようなもの)したり、投稿に「投票」(「いいね!」のようなもの)したりすることができます。また、Twitterと同じように、プライベートメッセージ機能もあります。
このようなTwitterとの類似性を踏まえると、Parler独自の特徴は何なのでしょうか?