10月特集は「メディア化するコマースの未来」と題して、いま話題のD2Cスタートアップなど、コマースを変革するプレイヤーに焦点を当てます。28日には4名をお招きしたオンラインイベント「Media Innovation Meetup #20 D2Cのいまが分かる2時間!」も開催します。
数多くのD2Cスタートアップが誕生し、デジタルネイティブの新しい商品を世の中に打ち出していっています。その中には経験豊富な経営者が率いる企業が少なくありません。
MEDERI(メデリ)を率いる坂梨 亜里咲氏は、大手ファッション通販企業に勤務した後、女性向けウェブメディア「4MEEE」の運営に参画。同社の代表取締役として事業の黒字化を実現した実績を持ちます。坂梨氏は同社をインタースペースに売却した後、現在のMEDERIを立ち上げ、FemTech(フェムテック、女性の健康の課題をテクノロジーで解決する)の分野でD2Cに取り組みます。
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1990年1月12日 宮崎県生まれ。明治大学卒業後、大手ファッション通販サイト及びECコンサルティング会社にてマーケティング及びECオペレーションを担当。2014年より4MEEE(旧ロケットベンチャー)株式会社に参画。女性向けwebメディア「4MEEE」のディレクター、COOを経て、2018年より同社代表取締役に就任し1年で黒字化を達成。2019年12月末に任期満了に伴い退任。2019年にMEDERI株式会社を設立し、2020年3月より自らの3年に渡る不妊治療経験から気づきを得たサービスをスタート。
―――MEDERI社の商品開発において、メディアの編集長の経験は役立っていますか
役立っています。1番活かされているのは、コンテンツを作る際に培ったディレクションスキルです。専門家、制作会社、デザイナー、カメラマン、ライター、PRなどのスペシャリストたちとうまくコミュニケーションを取りながら、プロダクトを作っています。
メディアの編集長時代でも人手が足りず、私自身が企画を考えラフに起こし、アポをとって取材をし、記事を書き、デザイナーと連携し入稿という一連の流れを行っていました。
プロダクトを作っている現在も、私がメインとなって販売ページや同梱資料を作っているので、あの頃と大して変わらないなぁって思います。
―――ブランドを作る上で意識されていること、大切にされていることについて、教えていただけますか