短編動画サービスのTikTokは、現地時間14日、国際自殺防止委員会をはじめとする複数の組織の監修の下、ユーザーのメンタルヘルスを保護するためのガイドラインを拡充したことを発表しました。かねてからTikTokでは自殺や自傷行為などを助長・正当化するようなコンテンツを許可してはいませんでしたが、今後はこれまで同様の規制に加え、このようなトピックで悩んでいるユーザーをTikTokコミュニティ内でサポートすることを目指します。
今回の拡充では、ユーザーが「#suicide」などの単語やフレーズを検索した際、サポートや治療方法に関する情報が得られるヘルプラインなどその地域のサポートリソースに誘導します。また、これらの問題についてサポートを求めする場所や周囲の人に相談する際の方法などのコンテンツの紹介などを行います。
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また、センシティブなコンテンツに対する既存の警告表示も更新します。9月以降、ユーザーが「怖いメイク」など、一部の人が苦痛を感じる可能性のあるコンテンツを検索すると、検索結果ページにオプトイン画面が表示されるようになります。
同様の取り組みは日本でも行われています。日本では、自殺対策基本法が定める「自殺予防週間」に合わせ、9月10日より9月16日まで「#あなたと生きるを考える~毎日つらいと感じるあなたへ」をテーマに自殺予防啓発プロジェクトを開催。アプリ内の特設ページにおいて、内閣官房 孤独・孤立対策担当室、文部科学省やNPO、クリエイターなどと制作した動画の掲載を行い、生きづらさを感じている人々に対するメッセージを発信しています。
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