世界的に新聞社の苦境が伝えられますが、特に小規模な新聞社が多く存在する米国では顕著で、オルデン・グローバル・キャピタル、リー・エンタープライゼス、ガネットなどによる再編も進んでいます。一方で、こうした巨大資本による再編は特に地方での情報流通の空洞化を促進しているのではないかと指摘されるケースが増えています。
New Media & Societyに掲載された最新の論文はこれを裏付けるもので、こうした大企業に買収された31の新聞の買収前後の13万記事を分析したところ、買収によって地元のコンテンツの量が大幅に減少し、地域的なカバレッジも減少した事が明らかになったということです。また、統合により近接した地域で共有できるような記事が増加し、全国紙的な色彩を帯びるようになるということです。(NiemanLab)