株式会社KADOKAWAは、東京オリンピック2020のスポンサー選定を巡る収賄事件で、取締役会長の角川歴彦氏が東京地方検察庁に贈賄の容疑で逮捕されたと発表しました。この事件を巡っては6日に同社に対して強制捜査が入り、元専務執行役員の芳原世幸氏、元室長の馬庭教二氏も逮捕されています。
一連の収賄事件では、電通で長年スポーツビジネスを取り仕切り、オリンピック組織委員会の元理事だった高橋治之氏がスポンサー選定で便宜を図る見返りとして賄賂を受け取ったとして逮捕されたほか、賄賂を送った側のAOKIホールディングスでも創業者らが逮捕されました。さらに電通、大広、パーク21なども捜査を受け、森本首相も任意の事情聴取を受けたと報じられています。
KADOKAWAはオリンピック組織委員会との間で「東京2020オフィシャルサポーター(書籍及び雑誌の出版サービス)」の契約を締結し、「東京2020パラリンピック公式プログラム」「東京2020オリンピック公式ガイドブック」「東京2020オリンピック・パラリンピック 公式ガイドブック ジュニア版」などを発行しています。
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同社は「東京地方検察庁の要請に誠意をもって対応するなど、引き続き、当局の捜査に全面的に協力してまいります。」「当社グループの読者やユーザー並びに、作家・クリエイターをはじめ、関係するすべての皆様に、多
大なご心配とご迷惑をおかけしており、重ねて深くお詫び申し上げます」とコメントしています。