FacebookやInstagramを運営するメタはこの数ヶ月の間に、メディアへの紹介トラフィックを減少させる変更を徐々に行ったとされます。また、Xと改称したTwitterもパブリッシャーに遷移する際に5秒の遅延を挟む施策をテストしたと伝えられます。
大小のパブリッシャーいずれも、日々のトラフィックにかなりの打撃を受けており、ジャーナリズムや硬めのニュース・コンテンツを発行しているパブリッシャーほど、そのダメージが顕著になったと言います。
ソーシャルメディア・インデックス(SMI)のデータによると、Facebookのパブリッシャーへの紹介トラフィックの減少は、昨年半ばに最高15%に達した後から始まったことを示しています。それ以来、着実に減少しており、2023年6月上旬には、Facebookの紹介トラフィックは7%から8%程度で推移している状態です。しかし、この減少にもかかわらず、Facebookは依然としてソーシャル紹介トラフィック量は、二番手のTwitterの約7倍のトラフィックを生み出しています。
米国のあるパブリッシャーによると、前年比で紹介トラフィックが30%以上減少し、別のパブリッシャーも約40%減少したとのことです。どちらのパブリッシャーも健全な内容のライフスタイル・コンテンツを制作しており、より硬派なニュースコンテンツを発行しているパブリッシャーとなると、更に落ち込みが激しいと言うことです。これらのパブリッシャーは修正作や調整を試みたものの、紹介トラフィックは1年前をはるかに下回っているというのが現状です。