株式会社テレビ朝日は、韓国の大手スタジオSLLとドラマを中心としたコンテンツビジネス分野での相互協力および関係強化を目的とした協業協定を2024年5月17日に締結しました。
SLLは「梨泰院クラス」「財閥家の末息子」「医師チャ・ジョンスク」などの世界的ヒット作を生み出し、Kドラマブームを牽引する韓国大手放送局JTBCとともに中央グループに所属しています。テレビ朝日はSLLとストーリー系コンテンツ分野を中心に企画の共同開発・制作をはじめ、ビジネス分野での連携など相互協力を通じて、グローバルに対応する強力なコンテンツの創出を目指します。
テレビ朝日とJTBCは、JTBC開局の2011年より資本業務提携を開始し、日韓両国における報道取材の協力や、ドラマやバラエティなどコンテンツビジネスの拡大に努めてきました。2022年にはSLLが制作し、JTBCで放送された「梨泰院クラス」をテレビ朝日が日本版リメイク「六本木クラス」として制作し、大きな話題となりました。
JTBCの系列会社である旧JTBCスタジオは、2022年にSLLと社名を変更し、JTBCをはじめNetflix、ディズニープラスなど多様なプラットフォームにコンテンツを提供しています。今回の協業協定により、テレビ朝日とSLLは相互理解を促進し、互いの経験やノウハウ、インフラを供出しあい、世界市場を対象としたコンテンツの創出を目指します。
テレビ朝日の武田徹副会長は、「当社グループは2023年3月に新たな中期経営計画『新しい時代のテレビ朝日 経営計画2023-2025』を発表し、『すべての価値の源泉はコンテンツにある』という基本理念のもと、コンテンツをあらゆるメディアに360°展開を推進しています。韓国屈指のコンテンツ制作会社であるSLLとのパートナーシップは、この経営計画の中でも掲げているグローバルIPビジネスを目指すにあたり、強力な推進力になると確信しています」とコメントしました。
SLLのパク・ジュンソ制作部門代表も、「多様なコンテンツを全世界に提供してきたテレビ朝日の経験とノウハウが、グローバルスタジオに成長したSLLの企画、製作、流通などの力量と融合し、良い作品を作り上げることができると期待しています。今回のパートナーシップをきっかけに、今後のコンテンツ事業分野でグローバル市場を目標に競争力のあるコンテンツを共同開発できることを願っています」と述べました。
