JR東海がデジタルマーケティング支援やメディア運営を手掛けるADDIXを買収すると発表しました。2024年7月4日に株式譲渡契約を締結し、8月1日より正式にJR東海のグループ会社としてスタートします。
ADDIXは顧客体験(CX)を起点とした顧客活性化やデータ利活用を得意とし、企業や自治体のDX実行支援を行ってきました。また、約30のWEB・雑誌メディアを保有し、読者ニーズの把握から分析、コンテンツクリエイティブ力に強みを持つ企業です(枻出版社からスピンアウトしたピークスをドリームインキュベータが買収、それをADDIXが買収していた)。
一方のJR東海グループは、鉄道事業を中核としながら、流通、不動産、ホテルなど多角的な事業展開を行っています。駅や商業施設といった顧客との直接的な接点となるリアルなアセットを保有し、沿線には豊富な観光資源を抱えています。
買収について、JR東海は大きく3つの狙いを掲げています。
1つ目は、グループ全体のDX推進です。JR東海グループは鉄道を中核に、流通、不動産、ホテルなど多角的な事業を展開。駅や商業施設といったリアルなアセット、沿線の豊富な観光資源を強みとしています。一方、ADDIXはデジタル技術を用いた事業開発やマーケティング、販売促進などのDX支援を得意とし、調査・企画からシステム開発・運用まで一貫して対応できる点が特徴です。JR東海はADDIXのデジタル人材や専門知識、事業創造ノウハウを取り込むことで、グループ全体のDXを加速させる考えです。
2つ目は、移動需要の創出と効果的な情報発信です。ADDIXはスポーツやアウトドアなど、移動需要の創出につながるWEB・雑誌媒体を多数保有しています。読者のニーズを自ら把握・分析し、それを基にした企画提案を行い、所有媒体を通じて情報発信できる点が強みです。JR東海はこのノウハウを沿線の観光資源と組み合わせることで、新たな移動需要を創出。同時に、ADDIXの各媒体を通じてイベントやサービス情報を効果的に発信していく計画です。
3つ目は、グループのサービス向上とグループ外からの受注拡大です。JR東海グループが持つリアルなアセットや各種サービスの会員組織・利用特性データに、ADDIXのデジタル領域の専門性を掛け合わせることで、新しいサービスや価値の創出を目指します。また、ADDIXにとっても、JR東海グループの資源を活用することで、これまで以上に企業や自治体のニーズに沿った企画提案が可能になり、グループ外からの更なる受注獲得を見込んでいます。
ADDIXの代表取締役社長である伊藤雄剛氏は、今回のグループ入りについて次のようにコメントしています。
「JR東海グループの一員となることで、我々が培ってきたデジタル関連の知見やノウハウをグループや沿線地域に還元できると考えています。これにより、グループ全体の競争力を向上させ、ビジョン実現に向けてさらに前進できるでしょう」