アドインテとオトナルは、業務提携を開始したと発表しました。本提携により、オトナルの音声ソリューション開発力と音声広告のプランニング力、アドインテのリテールメディア開発・運用ノウハウと技術を掛け合わせ、新たなリテールメディア広告メニューの開発・提供に取り組みます。
具体的には、アドインテが持つリアル店舗における顧客行動データや店舗内デジタルサイネージなどのメディアと、オトナルのデジタル音声広告技術とノウハウを組み合わせることにより、オンラインとオフラインを横断した新たなリテールメディアソリューションを開発します。
新たなソリューションにより、小売企業は顧客の購買行動に合わせた効果的なコミュニケーションを実現し、広告主は購買意欲の高いターゲット層へより深くアプローチすることが可能になります。
オトナル代表取締役の八木太亮氏は「音声の広告は店内での買い物中や店舗に向かう移動中などに消費者へリーチできる、非常に小売店舗と相性の良い広告フォーマット」とコメント。店内放送やインターネットラジオ、音楽ストリーミングサービス、ゲーム内の音声広告といった多様な音声広告配信へのリテールデータ活用を推進していくとしています。
アドインテ取締役副社長兼COOの稲森学氏は「購買データや店舗などのオフラインの顧客接点と連動した音声広告、オンラインとオフラインをシームレスにつなぐ新たなリテールメディアソリューションは、より効果的な顧客コミュニケーションが可能になる」と述べ、成功事例の創出に向けた意気込みを示しました。
オトナルは、6月にリテールメディアへの音声広告配信サービス「リテールキャスト」の提供を開始し、Spotifyやradikoといった音声広告ソリューションと組み合わせた提案を実施しています。今回の提携もリアル店舗における知見を強化するものとなり、同社の広告のターゲティング精度が向上することが期待されます。