株式会社トラベルジャーナルは、これまで同社が発行していた専門誌「週刊トラベルジャーナル」を2025年3月31日号（通巻3447号をもって休刊すると発表しました。
同誌は1964年6月の創刊以来、約60年にわたり、国際観光事業に関わる産業界の発展に寄与してきました。観光旅行市場やビジネスの動向を、特集企画やニュース、コラムなどさまざまな視点で伝えてきた歴史ある業界誌です。
しかし、時代が移り変わる中で、メディアを取り巻く環境が変化してきました。こうした状況を踏まえ、トラベルジャーナルは休刊の判断に至ったとのことです。同社は「突然のご案内にて大変恐縮ではありますが、ご理解いただけますよう、よろしくお願い申し上げます」とコメントしています。
休刊に伴い、定期購読の取り扱いは中止されます。現在定期購読中で残金のある購読者への精算については、最終号となる3月31日号発送後に別途郵送で連絡するとのことです。
また、「トラベルジャーナルオンライン」についても3月31日で情報更新を休止し、単号（バックナンバー等）の販売も同日をもって終了することが決定しました。定期購読者向けの電子版サービスは、4月30日まで利用可能です。
週刊トラベルジャーナルの休刊は、長年にわたり観光業界の情報源として重要な役割を果たしてきた媒体の終焉を意味します。デジタル化の進展や情報入手経路の多様化など、メディア環境の変化が、専門分野の業界誌にも大きな影響を与えていることがうかがえます。これまで同社が蓄積してきた観光業界の情報を他の形で活用していけるのか、今後の動きに注目が集まりそうです。
