博報堂DYホールディングスと博報堂テクノロジーズは、ディスプレイ広告の制作工程を効率化し広告効果を高めるAI活用システム「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」を開発し、社内での利用を開始しました。
本システムは、AI技術を活用してディスプレイ広告の制作から効果予測までを一元管理することで、クリエイティブ制作の効率化と品質向上を実現するものです。
博報堂DYグループはこれまで、バナー広告効果予測システム「H-AI IMAGES」や制作工程管理システム「Creative Table PINGPONG」を開発してきました。これらの機能は、2024年6月に発表した統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」の一部として位置づけられています。今回、「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」として統合・拡張し、さらに利便性を向上させました。
「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」の主な機能として、AIを活用した4つの支援機能が実装されています。「構成案生成AI」は企業のコミュニケーション課題に合わせたバナー広告のレイアウト案を短時間で複数生成。「素材検索AI」は自然言語での検索により最適な素材画像を効率的に見つけ出します。

また「静止画分析AI」はクリエイティブをAIで評価し配信前に広告効果を予測する機能で、「要素解釈AI」はバナー広告に含まれる要素をAIが分解・分析し、第三者が広告を見た際の印象を可視化します。

さらに効率的な工程管理機能として、案件管理からスタッフアサイン、進捗管理までをシステムで統合し、Slack連携を通じたコミュニケーションやレビューをシームレスに行うことが可能です。Adobe Creative Cloudとの連携機能も備えています。
博報堂DYグループは今後、「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」を「CREATIVE BLOOM PLANNING」と連携させ、戦略立案から広告クリエイティブの制作・納品までを一気通貫で行う体制を構築する計画です。さらに「STRATEGY BLOOM」や「MEDIA BLOOM」とも連携し、マーケティング戦略、メディア戦略、クリエイティブ戦略を統合した高度なマーケティングサービスの提供を目指しています。

博報堂DYグループは、「CREATIVITY ENGINE BLOOM」を社員の個性とテクノロジーを掛け合わせることにより新しいマーケティングやビジネスを花開かせるプラットフォームとして開発しており、本サービスを通じてクライアント企業のマーケティング活動に貢献していくとしています。
