日経BP、著名経営者との対話で企業課題を解決するコンサルティングサービスを提供開始

日経BPは6月9日、総合研究所において、国内の著名な経営者がアドバイザーを務めるコンサルティング・サービス「エグゼクティブ・アドバイザリー」を開始したと発表しました。

同サービスは、経営、技術、グローバル、人材、投資家対応の5つの領域で、著名経営者の知見を提供するものです。日経BPは、日本企業を取り巻く不確定要素が多い状況において、企業の舵取りには時に会社の体質や企業構造を一変させるような大胆な改革が必要になると指摘しています。

同社は、痛みを伴う改革を実行した上で世界に冠たる企業経営を実践した国内の経営経験者たちの知見が埋もれてしまうのは日本にとって大きな損失だと判断し、中堅企業をはじめとする日本企業に知見を提供する場を創設しました。

本サービスの中核となるのは、顧客企業の経営者とエグゼクティブ・アドバイザーが直接対話できる機会の提供です。総合研究所が企業の問題意識や課題感をヒアリングし、選定した適切なアドバイザーとの対話の場を設けます。

日経BPは、エグゼクティブ・アドバイザーとして、2025年6月6日時点で24名の経営者を迎えました。具体的には、製造業、IT、金融、流通、建設、食品、化粧品などの分野における大手企業の経営経験者（18人）、およびスタートアップ・中小企業等で斬新な経営を実践している現役経営者（6人）から構成されています。

対話の形式は、少人数ミーティングのほか、ラウンドテーブル（円卓会議）、講演会（＋質疑応答）まで多様な形となります。最終納品形態については、対話会の議事録のほか、ヒアリング・分析から対話までの内容をまとめた報告書、対話会の模様を収めた動画コンテンツなど顧客企業の希望に合わせて対応できます。これらの費用は別途必要で、標準的な料金は税抜き300万円からです。

派生サービスとして、企業での人材育成の観点で、経営幹部から若手までを対象にしたオンサイト研修も提供します。「どうすればイノベーションを生み出せるのか」、「先読み人材育成」などのテーマにおいて、最適なエグゼクティブ・アドバイザーを選定し、顧客企業で「講演＋質疑応答」を実施する研修です。

日経BPは長年にわたり、ビジネス情報の発信を通じて各分野の経営者と強固なネットワークを築いてきました。「エグゼクティブ・アドバイザリー」の開始は、そのネットワークを活かした多角的な事業展開の一環といえるでしょう。情報提供にとどまらず、企業の経営課題を具体的に解決する場を創出する本取り組みは、メディアとコンサルティングの融合という新しい方向性を示しています。

エグゼクティブ・アドバイザー（各50音順）

大手企業の経営経験者

スタートアップ・中小企業等の現役経営者