AI model社は、AI技術の健全な普及と発展を目的とした「一般社団法人AI モデル普及推進協会」を設立したと発表しました。代表理事にはAI model社の取締役CTOである中山佑樹氏が就任し、顧問には慶應義塾大学理工学部教授の栗原聡氏が就任しています。
AI技術で生成したAIモデルは、広告・接客・プロモーションなど幅広い分野での利用が進む一方で、著作権や倫理的課題、類似性の問題など新たな課題が表面化しています。同協会はこうした課題に対応し、開発・生成・運用の正常化を図ることで、利用企業が安心して活用でき、誰の権利も不当に侵害しない基盤を整備することを目的としています。
本協会を通じて業界全体で連携し、ガイドラインの策定や透明性の確保により、信頼性の高い市場環境をデザインしていく考えです。協会の主な活動内容は、利用企業が安心してAIで生成するAIモデルを活用できる基準の作成・公表、AIで生成するAIモデルの類似性や権利関係を確認するチェックシステムの提供、開発会社・制作会社・利用企業などが一堂に会する場の設置、AI技術活用の啓蒙活動などです。
「AIモデル普及推進協会」の活動は、生成AIモデル活用の拡大に伴う様々な課題への対応として注目されます。メディア業界でも、AIモデルは広告分野を中心に活用が進んでおり、信頼性と倫理を担保したガイドライン整備と業界横断的な連携は、持続可能なAI実装の基盤となり得るでしょう。
