イオレは、7月28日の取締役会においてCxO(Chief x Officer)体制を導入することを決議したと発表しました。ガバナンス体制と業務執行の高度化を目的とした組織変革により、持続的な成長と企業価値の最大化を目指します。
同社はPC・スマートフォン向け各種サービスの運営や広告関連事業、Web3事業、メディア運営事業、旅行事業、AI事業など多岐にわたる分野の事業を展開しています。これまで各事業部門がユニットとして独立性を持って運営する体制を採用していました。この体制は各事業の専門性を高める一方で、経営判断が取締役会に集中し、変化の激しい市場環境や現場の状況との間に距離が生じる点が課題でした。
新体制では、代表取締役社長でCEOの瀧野諭吾氏のリーダーシップのもと、各領域に豊富な経験と実績を持つプロフェッショナルな人材をCxOとして任命。CFOは貞渉氏が務め、財務・経理・人事・法務等のコーポレート機能を担当します。COOには神谷勇樹氏、CTOには高木悠造氏、CCOには花島晋平氏がそれぞれ就任します。
役職 | 氏名 | 主な職務・役割 |
代表取締役社長 CEO | 瀧野 諭吾 | 経営全体の最高責任者 |
取締役 執行役員 CFO (Chief Financial Officer) | 貞方 渉 | 財務・経理・人事・法務等 コーポレート機能の責任者 |
執行役員 COO (Chief Operating Officer) | 神谷 勇樹 | 事業全体の運営責任者 |
執行役員 CTO | 高木 悠造 | 技術戦略およびシステム開発・ DX推進の責任者 |
執行役員 CCO (Chief Communication Officer) | 花島 晋平 | IR・広報・社内外 コミュニケーション戦略の責任者 |
同社は新体制により3つの効果を見込んでいます。まず、現場の状況を深く理解したCxOが権限を持つことで、市場の変化に即応したスピーディな経営判断を実現します。次に、CTOのリーダーシップのもと全社的な技術戦略を推進し、テクノロジーの進化に対応する新たなイオレへと変革を進めます。さらに、経営レイヤーに踏み込んだ事業責任者を各領域に置くことで、次世代の経営を担う人材の育成を促進します。
体制移行後も各事業のオペレーションは従来の担当組織が継続して担い、CxOがその執行を統括・推進する体制となります。同社は今後、成長戦略の実行を加速させ、確実な目標達成と経営の透明性向上を図っていくとしています。