グローバル広告市場、2025年に1.14兆ドル規模へ WPP Media最新予測が示すAI主導の成長シナリオ

・2025年の世界広告市場は前年比8.8%増の1兆1400億ドルに成長予測される
・コマースメディアがテレビを上回り、購買に直結する広告の役割が拡大
・AIが広告の構造を再定義し、デジタル・コマース分野が主導権を握る動きが進む

広告 広告市場
グローバル広告市場、2025年に1.14兆ドル規模へ WPP Media最新予測が示すAI主導の成長シナリオ
  • グローバル広告市場、2025年に1.14兆ドル規模へ WPP Media最新予測が示すAI主導の成長シナリオ
  • グローバル広告市場、2025年に1.14兆ドル規模へ WPP Media最新予測が示すAI主導の成長シナリオ
  • グローバル広告市場、2025年に1.14兆ドル規模へ WPP Media最新予測が示すAI主導の成長シナリオ
  • グローバル広告市場、2025年に1.14兆ドル規模へ WPP Media最新予測が示すAI主導の成長シナリオ

世界の広告市場は、依然として高い成長軌道にあります。WPP傘下のWPP Mediaは2025年12月、年次広告市場予測レポート「This Year Next Year December 2025」を公表し、2025年の世界広告収益が前年比8.8%増の1兆1400億ドルに達するとの見通しを示しました。これは年央時点の予測から上方修正された数値であり、広告市場の回復力の強さを示す内容となっています。

同レポートは、WPP Mediaのグローバル・ビジネス・インテリジェンス責任者であるケイト・スコット=ドーキンス氏が主導してまとめたものです。2026年についても成長基調は維持され、広告収益は前年比7.1%増になると予測されています。中期的には年平均成長率6%台という、成熟市場としては比較的高い成長が続く見込みです。

今回の上方修正の背景として、レポートではマクロ環境の不透明感が想定よりも広告投資に悪影響を及ぼさなかった点を挙げています。貿易関税や地政学リスクは引き続き存在するものの、企業が在庫確保や価格調整を前倒しで行ったことにより、消費と広告出稿が底堅く推移したと分析しています。

コマースメディアがテレビを上回る転換点


《Manabu Tsuchimoto》

関連タグ

Manabu Tsuchimoto

Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。

特集