株式会社アイリッジ(本社:東京都港区、代表取締役社長:小田健太郎)と沖縄テレビ放送株式会社(本社:沖縄県那覇市、代表取締役社長:我那覇健)は、地域企業向け会員プラットフォーム事業を開始すると発表しました。
地域DXと地方創生を目指す新事業
本事業は、ローカルテレビ局や地域企業等、ユーザーや会員を抱える企業を対象に地域体験型のアプリパッケージを提供し、アプリビジネスの機会を創出することで、地方創生と地域DXの推進を目指すものです。パッケージのシステムにアイリッジのアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX(アップボックス)」を採用することで、機能や画面単位でのカスタマイズを可能にし、費用を抑えたオリジナルアプリの展開を可能にします。
両社は同パッケージによる体験型アプリ第1号として、2026年春を目処に、沖縄のさまざまな魅力の体験を促すアプリのリリースを予定しています。同アプリは両社共同運営を行っている沖縄エリア特化型Webメディアと同じ「OKITIVE(オキティブ)」のブランドで展開し、情報発信を担うWebメディアと行動促進を担うアプリ(アプリ内でもWeb記事閲覧可能)として運用していく予定です。
2030年までに30社への導入を目標
その後は地域共創カンパニーとして外部企業への展開を行い、2030年までにローカルテレビ局を中心に30社への導入および事業支援を目指します。
メディア接触時間においてスマートフォンの接触時間が過去最高を更新し、メディアとしてのスマートフォンアプリの価値が一層高まっています。そのような中、テレビ局も危機感を募らせており、全国に127局ある民放地上波テレビ局のうちおよそ6割は既に公式アプリを導入しています。
一方でそのコンテンツは番組配信やニュース・天気情報などテレビ局特有のものが目立ち、アプリならではの体験や、地元ユーザー・観光ユーザー目線のニーズが考慮されているものは多くありません。
沖縄テレビとアイリッジでは、Webメディア「OKITIVE」の運用において、県外ファンを取り込むオリジナルコンテンツの運用等により月間300万ページビューを達成し、連動するイベントへの集客を着実に伸ばすなど、ローカルテレビ局の新たなビジネスモデルを構築しつつあります。
APPBOXを活用した体験型アプリの概要
本事業では、企業のニーズに応じて自由にカスタマイズできる体験型アプリをパッケージとして提供します。毎日立ち上げたくなるコンテンツを提供するのは当然のこととして、アプリならではの機能によりコンテンツを起点とした行動を促す役割を担うのが、従来型アプリとの最大の違いです。
機能群はプッシュ通知やアプリ会員証、ポイント、クーポン、スタンプラリー、万歩計、店舗機能などのモジュールから自由に選んで組み合わせが可能です。画面レイアウトやデザインも「APPBOX」のフリーレイアウト機能により柔軟に作ることができます。会員情報は企業が運用中の会員システムのIDと連携でき、会員ステータスに応じたサービスの提供なども行えます。
例えばローカルテレビ局はグルメ情報と連動したクーポンの展開や、おでかけ情報と連動したスタンプラリーなどを企画することで地域のお店に足を運んでもらう機会を作る。地域は潤い、ユーザーは地元や興味のあるエリアのニッチな情報から欲しい情報を便利に受け取って楽しめ、ポイントを貯めてまた地域を体験できる。ローカルテレビ局は会員収入や広告収入を得られる。それぞれがアプリを通じてつながり利益を享受できる、それが、体験型アプリが目指す世界観です。
この世界観を実現するために、本事業では、もちろんシステムだけでなくアイリッジのビジネスプロデューサーによるオウンドメディア立ち上げやアプリ成長など、ビジネス戦略支援および統合マーケティング領域での支援も提供します。
体験型アプリ第1号となる「OKITIVE」アプリについては、具体的な内容や開始時期等が決まり次第、改めて発表するということです。