米大手メディア4社がAIライセンス連合「RSL」に参画──「個別交渉」から「標準化」への転換

生成AIによるコンテンツの無断利用が問題視される中、パブリッシャー側が結束し、業界標準のライセンスモデルを構築しようとする動きが強まっています。

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米大手メディア4社がAIライセンス連合「RSL」に参画──「個別交渉」から「標準化」への転換

生成AIによるコンテンツの無断利用が問題視される中、パブリッシャー側が結束し、業界標準のライセンスモデルを構築しようとする動きが強まっています。

米国の主要メディア企業であるArena Group、BuzzFeed、USA Today Network(Gannett)、Vox Mediaの4社が、AIコンテンツライセンスの枠組みである「RSL(Really Simple Licensing)」への参画を表明しました。これにより、すでに参加しているRedditやYahoo、Ziff Davisなどに加え、米国メディア界の有力プレイヤーがRSLのもとに集結したことになります(DIGIDAY)。

RSLは、AIクローラーによる無断スクレイピングを阻止するだけでなく、パブリッシャーがコンテンツのライセンス条件を明確に定義し、自動化することを目指すプロジェクトです。今回の4社の参画は、メディア企業が巨大テック企業に対し、個別の交渉ではなく「統一された規格」で対抗しようとする意思表示と言えます。

「防御」だけでなく「収益化」を自動化する


《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。

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