ヤフーの「Yahoo!ニュース」、LINEの「LINE NEWS」ともに膨大なユーザー数を抱え、多くのパブリッシャーに強い影響力を持つニュースポータルです。この2つが今後どのようになっていくかも注目が集まります。
質疑応答で本件について問われたヤフーの川邊社長は「ニュースに限らず具体的なサービスをどのようにしていくかは現時点では未定です」と断りながら、自身が「Yahoo!ニュース」担当だった経歴も引き合いに出しながら、「私は歴代のニュース担当で最も長い在任歴があります。その立場としても、二つのニュースサイトが、日本の報道やジャーナリズムを発展させる場になって欲しいと考えています」としました。

「Yahoo!ニュース」のユーザー数は明確なデータがありませんが、同社が運営する「News Hack」では2017年8月の記事で「月間約150億超のPVを誇る」と書いています。また「LINE NEWS」は同社の発表で、、月間6500万人に利用され、100億PVを超えている(2019年5月末時点)としています。

また、ICT総研は2018年5月に発表した「2018年 モバイルニュースアプリ市場動向調査」の中で、モバイルニュースアプリの利用率として、ポータル系では「Yahoo!ニュース」の27.7%に対して、「LINE NEWS」が24.6%という1位、2位のシェアを持っていると伝えています。
現時点では個別のサービスをどのようにしていくかは未定と両首脳は語っていましたが、2つのニュースポータルの行方はユーザーとパブリッシャーの双方に大きな影響を及ぼしそうです。