朝日新聞、北海道新聞、富士通が統合編集システムを共同開発…業界初の高い汎用性の実現を目指す

株式会社朝日新聞社と株式会社北海道新聞社は、「統合編集システム」を共同開発することで合意し、3月30日にシステム構築を担当する富士通株式会社と三社でシステム開発の基本契約書を交わしました。 「統合編集システム」は、コンテンツの出稿からデジタル編集を一貫し…

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朝日新聞、北海道新聞、富士通が統合編集システムを共同開発…業界初の高い汎用性の実現を目指す

株式会社朝日新聞社と株式会社北海道新聞社は、「統合編集システム」を共同開発することで合意し、3月30日にシステム構築を担当する富士通株式会社と三社でシステム開発の基本契約書を交わしました。

「統合編集システム」は、コンテンツの出稿からデジタル編集を一貫して行える業界汎用システムで、三社により、業界初となる高い汎用性を実現する統合編集システムを開発し、広く利用しやすいシステムを目指します。稼働開始は、2022年度中(決算期3月末)の予定です。

このシステムでは、動画を含むコンテンツの出稿、編集、発信に加え、コンテンツを一元管理するため、これまでに蓄積された過去の貴重な記事や写真などのコンテンツも活用が可能です。特に動画は、5G時代の動画需要に対応。既存の動画編集ツールと新システムを接続し、文章や写真と同様に動画もシステムに登録、編集、流通することができる仕組みとなっています。

システムは、クラウド上に構築。開発プロセスの自動化などクラウドで提供される機能を最大限に活かすことにより、新聞社側での維持管理コストを低減します。システムを共用すれば、導入企業間で維持管理にかかるコストを分け合う効果も期待できる他、記事の要約などができるAI技術を活用した業務効率化を図ることも可能です。

システムイメージ図

開発の背景

朝日新聞社と北海道新聞社は、デジタル分野への注力を進めていましたが、これまでのデジタル発信のシステムは新聞制作を中心にした様々なシステムを複雑に組み合わせる必要があり、どのコンテンツがどのメディアに発信されたのか辿りにくい状況でした。

そこで統合編集システムを新たに開発することにより、新聞制作を基軸としたこれまでのシステムを刷新。デジタルメディアを含むマルチメディアで配信を行うインフラを目指します。また、クラウド上でシステムを構築することで、メディアの変革にも対応できる拡張性と柔軟性の確保、システム完成後の維持管理コストの低減を図ります。

《s.m》

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