「キャンセルカルチャー」とは何か? 否定される著名人、ファン文化はどうなるのか?

キャンセルカルチャー(公人が何か不快なことをしたり言ったりしたときに支持をやめること)という単語が広く知られるようになってきました。2019年に、この単語はマッコーリー辞書の2019年のWord of the Yearに選ばれました。

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「キャンセルカルチャー」とは何か? 否定される著名人、ファン文化はどうなるのか?

本記事はThe Conversationに掲載された、オーストリアのThe University of Queenslandでマーケティングを専門とするAlison M Joubert教授とイギリスのUniversity of Manchesterでマーケティングを専門とするJack Coffin教授による記事「Celebrities can be cancelled. Fandoms areforever」をCreative Commonsのライセンスおよび執筆者の翻訳許諾の下、掲載するものです。

キャンセルカルチャー(公人が何か不快なことをしたり言ったりしたときに支持をやめること)という単語が広く知られるようになってきました。2019年に、この単語はマッコーリー辞書の2019年のWord of the Yearに選ばれました。

集団が、犯罪者の文化的資本を破壊し、「キャンセル」する現象は、新型コロナウイルスの発生以来激化しています。現在、家で過ごす時間が増えているため、人々のソーシャルメディアの利用が増加しています。ソーシャルメディアの利用時間が増えれば、そうした「キャンセル」の時間も増えることになるでしょう。

例えば、JKローリング氏は、反トランスジェンダーの発言をしたことでキャンセルされました。また、反フェミニズム的な歌詞を歌っていると批判されたラナ・デル・レイ氏は、インスタグラムでこれらの批判に反応したことでキャンセルカルチャーの被害を受けました。人気YouTuberのジェナ・マーブルス氏は、攻撃的な歌詞やステレオタイプのジェンダー観、ブラックフェイス等のトピックを取り上げた過去の動画への批判を受け、同プラットフォームでの投稿の休止を発表しました。


《The Conversation》

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