多様性がメディアを強くする、すぐに行動に移すべき…ワシントン・ポストのコラムニストが語る

ワシントン・ポスト紙のコラムニストであるジョー・デイビッドソン氏が「2020 IPI World Congress」にて登壇し、読者やジャーナリストにとって報道機関の多様性が持つ意味について講演しました。動画で全編を視聴する事ができますが、興味深いポイントをご紹介したいと…

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多様性がメディアを強くする、すぐに行動に移すべき…ワシントン・ポストのコラムニストが語る

ワシントン・ポスト紙のコラムニストであるジョー・デイビッドソン氏が「2020 IPI World Congress」にて登壇し、読者やジャーナリストにとって報道機関の多様性が持つ意味について講演しました。動画で全編を視聴する事ができますが、興味深いポイントをご紹介したいと思います。

2020年の人種平等運動

ワシントン・ポストのコラムニストであるジョー・デイビッドソン氏は、今年の人種平等運動への米国の報道機関の緊張に関して次のように語りました。「40年前に全米黒人ジャーナリスト協会を設立したときは、2020年のこの時期にこれらの問題が今のような形で私たちに直面するとは、全く予想していませんでした」。

また、デイビッドソン氏は2020年に起きた人種平等運動をきっかけとする人種問題への関心の高まりなど、多様性に関する議論に進展があったとしました。

一方で、「私たち第一世代の黒人ジャーナリストの多くは今、主流報道機関にいます。しかし、課題は未だに存在しています」と、今後もこの課題に対して慎重な姿勢を取るべきであるとする考えを示しました。

また、デイビッドソン氏は未だ存在している課題が表出した例として、最近ミネアポリスでの生放送中で起きた出来事について言及しました。黒人男性死亡の抗議デモ取材中のCNN特派員オマール・ヒメネス氏が抗議デモの様子を生中継で伝えていたところ、警察に手錠をかけられ連行されたという出来事です。この現場では、他にも白人のCNN特派員がいましたが、彼らは何もされず業務を継続することができたのです。この出来事が、多様性に関する世界の現状を表しているのかもしれません。ジャーナリズムにおける多様性の実現は未だ道半ばと言えるでしょう。

行動は言葉よりも大きな指標


《The Conversation》

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