Googleアシスタントが自動で音声ニュースを選ぶ「Your News Update」が”合理化”のために廃止される

Googleアシスタントに2019年から搭載されていた、音声ニュースのパーソナライズ機能「Your News Update」が削除されたことが分かりました。9to5Googleが報じています。

スマートフォンやスマートスピーカーに搭載されるGoogleアシスタントには、「ニュースを聞かせて」などと話しかけるとニュースが再生される機能があります。グーグルはこれまで、ユーザーが再生したいニュースソースを手動で選ぶか(News briefings)、位置情報や検索履歴、興味などの情報をもとにAIが選ぶか(Your News Update)の2つの方法を提供していました。

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今回、後者の機能が削除されていることが判明。これまで「Your News Update」を利用していたユーザーには、「Your News Updateは利用できなくなりましたが、お気に入りの番組をここに追加すれば、その番組の最新ニュースを入手することができます」というメッセージが表示されます。

9to5Googleによれば、グーグルの広報担当者は今回の削除について以下のように述べているとのことです。

「私たちは、ユーザーの体験を向上させるために、オーディオニュース製品を合理化しています。なお、GoogleアシスタントのNews Briefingsから音声ニュースを入手することは可能です。」

音声ニュースのパーソナライズは、音声アシスタントの存在感、利便性が増すなかで当然期待されることではありますが、課題も多くありました。The Vergeの記者ディーター・ボーン氏は「Your News Update」のリリース時、ユーザーが音声ニュースの内容を把握し興味の有無を判断するには、テキストと比べて時間がかかると指摘。また、Googleアプリのアルゴリズムによる興味の推測には当たり外れがあることや、アルゴリズムに頼ったニュースフィード全般の欠点としてフィルターバブル、エコーチェンバーの問題がつきまとうことも挙げています。

音声というフォーマットの人気が高まり、コンテンツが増えている今、テキストと同じように音声をパーソナライズし、新たな発見の手助けをするようなサービスは需要が高そうです。グーグルは断念してしまいましたが、今後の開発には期待が高ま

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【12月6日更新】メディアのサブスクリプションを学ぶための記事まとめ

デジタルメディアの生き残りを賭けた戦略の中で世界的に注目を集めているサブスクリプション。月額の有料購読をしてもらい、会員IDを軸に読者との長期的な関係を構築。ウェブのコンテンツだけでなく、ポッドキャストやニュースレター、オンライン/オフラインのイベント事業などメディアの立体的なビジネスモデルをサブスクリプションを中核に組み立てていく流れもあります。

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