11月9日、音声SNS「Clubhouse」は、ルームでの会話を記録することができるリプレイ機能を発表しました。ルームの作成者がリプレイ機能をオンすることで、Clubhouseのアカウント保有者は誰でも、ポッドキャストのように会話を後から聞くことができるようになります。リプレイ機能によって記録された会話は、作成者が音声データとしてダウンロードすることもでき、様々な場面で共有することも可能です。また、同時にルーム参加人数を自動集計する機能の提供も発表されています。
ルームのリプレイ機能
一時大きく話題に挙がった招待制の音声SNS「Clubhouse」は、今年7月の正式リリースで招待制を廃止し、誰でも利用することができるようになりました。以降、高い頻度で新機能を発表し続けています。今回発表となった新機能はルームでの会話を記録することができるリプレイ機能です。
リプレイ機能を利用するためには、ルームの作成者が事前にリプレイオプションを有効にする必要があります。有効にすればルームでの会話が音声データとして記録され、Clubhouseに登録している誰もがその会話を好きなときに聞くことができるようになります。記録されたリプレイは、クラブページやスピーカーのプロフィールから見つけることができ、のちに検索機能を実装することも言及されています。
リプレイを聞くときには、ただ再生するだけでなく、再生速度を切り替えたり、ピン留めされたリンクを実際のルームの進行に合った状態で表示させることもできるようです。さらに特徴的なのは、スピーカー単位で会話をスキップする機能で、好きな話者の話をじっくり聞いたりすることも可能となります。
リプレイ機能は既に利用可能となっており、iOSとAndroidの両方に対応しているとのことです。
リプレイを活かした新機能
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リプレイそのものに加えて、リプレイの付加価値を高める新機能も発表されています。
一つはリプレイ内の音声データダウンロード機能です。ダウンロードした音声データは、自由に編集することができ、YouTubeやTikTok、Instagramへ投稿したり、ニュースレターに埋め込んだりと様々な活用が可能となります。音声データそのものはルーム作成者のみがダウンロードできる形となっています。
二つ目はルーム参加者人数の自動集計機能です。「Total Attendee Count」と呼ばれるこの機能では、ルーム作成者が訪問したユーザーの累計人数を把握し、それを共有することができるようになります。この機能は今後リリース予定のルーム作成者向け分析ツールの一つであり、数ヶ月以内にさらなるツールを導入することも言及されています。
公式がおすすめするリプレイエピソード
リプレイ機能のリリースに伴い、Clubhouse公式がおすすめする二つのエピソードが紹介されています。
一つ目は、「GOOD TIME」というコミュニティで繰り広げられたFlexport社CEOによるサプライチェーン危機に関するエピソードです。Flexport社CEOであり、とても重要なスレッドをツイッターに投稿したRyan Peterson氏が、14分のタイミングで米国におけるサプライチェーンの問題について明快かつ必要な説明を行いました。
二つ目は、「THE LEADERS GUIDE」というコミュニティによる「Harvard Case Series」というエピソードの一つです。ここでは、様々な人生を歩んできた人々が集まり、ビジネス世界の大きな疑問や深い考え方についての議論が行われています。今回は「turnkey moments」と呼ばれる概念について議論がなされ、51分にはKaren Kenyatta Russell氏が自らの臨死体験がどのように人生の見方を変えたかを語って