クッキー対応が本格化する一年に、インティメート・マージャー簗島社長・・・メディア業界2022年に向けて(3)

今年もメディア業界は様々な事がありました。Media Innovationではいつもお世話になっている業界関係者の皆様に「2021年の振り返りと、2022年のメディア業界」というテーマで寄稿をお願いしました。年始にかけて順次掲載して参ります。いろいろな振り返りから、皆さんが2022年を考えるきっかけにしてもらえればと思います。

メディアにとって広告は最大のビジネスモデルとなっていますが、デジタルメディアにとって、サードパーティクッキーの廃止やプライバシー規制は大きな関心事となっています。ターゲティングという、広告単価の向上を支えてきた要素に大きな逆風が出てきています。インティメート・マージャーはクッキー規制に対応するソリューションで現状を打破しようとしています。同社の簗島亮次社長にコメントいただきました。

簗島 亮次
株式会社インティメート・マージャー代表取締役社長
2013年、Googleのレイ・カーツワイル氏が2020年に起きると予測した「あらゆるデータがひとつに統合される」という革命を冠した株式会社インティメート・マージャーを創業し、2019年10月東証マザーズへ上場。2020年にはデータ活用領域のさらなる拡大を目指し、Fin Tech事業会社クレジットスコア株式会社や、Privacy Tech事業会社Priv Tech株式会社を設立。
データサイエンティストというアカデミックな視点と経営者としてのビジネスの視点から、日本最大級を誇る約4.7億のオーディエンスデータを用いてさまざまな業界の課題解決を支援している。

今年のご自身の仕事を振り返っていかがだったでしょうか?

今年一年は弊社としてはポストCookie対応に注力する一年でした。

年内にGoogle Chromeの3rd party cookieのサポートが終了すると言われていたのが6月に2023年まで延期されたのものの、ITPやWindows Edgeで3rd party cookieが取れなくなった影響やiOSのアプリでのATTの影響がパブリッシャー様にとっても、クライアント様にも具体的に出てきた年だったと思います。

そういった課題を解決するソリューションをインティメート・マージャーでは1年の間に数多くリリースさせていただきました。来年もサービスのブラッシュアップを行いながら、3rd party cookieを使うことに対する規制が強化される中、一社でも多くのパブリッシャー様・クライアント様のデジタルマーケティングおける課題を弊社が提供するポストCookieのソリューションで解決できるようにできるように頑張っていきたいと考えています。

今年一番注目した出来事は何だったでしょうか?

今年一番注目していたのはCookie規制(プラットフォーマーと個人情報保護法の改正)によるデータ取得に関する規制の動向です。

GoogleのChromeの3rd party cookieの利用停止が延期されたというニュースとともにPrivacy Sandboxの機能に関するテストが開始されたというニュースも発表されました。おそらく、年内に実施中のデジタルマーケティングの施策を3rd party cookieに依存しないものに全ての対応が可能だった企業は世界中にほぼなかったのではないかと思うと、延期されたことは弊社にとってもよかったと考えています。

AppleのSafariの動向についてもATTに関するリリースが注目されましたがそれ以外にもアプリ内ブラウザ(UIWebView)での3rd party cookieの取得の制限やその他デジタルマーケティングで位置情報ターゲティングや企業ターゲティングに用いられていたIPアドレスの収集も制限がされるなど、ニュースで取り上げられる情報以外にも多くの場面で影響が与えられるリリースがされています。

また、これらのブラウザを提供しているプラットフォーマーの動向と合わせて、今年は改正個人情報保護法についての具体的な見解が示されるようになってきております。来年以降は個人情報保護法など法律面でも規制が進む予定になっております。

インティメート・マージャーでは各社のブラウザの仕様変更や法律による規制に即座に対応できるように引き続きこれらのニュースや変更に対して注目をしていきたいと考えています。

2021年の出来事で、今後の焦点となりそうな事は何だと思いますか?

来年はポストCookieの領域において特に個人情報保護法の改正が行われるという点が注目すべきポイントになると思っています。

2022年の4月に向けて規制の対象も明確化されつつあり、思いのほか影響度が大きいという印象を受ける方も多いのではないかと思います。例えば、今年出たFAQの中では多くの広告主様が利用しているメールアドレスをハッシュ化したデータを使った広告配信方法(カスタマーマッチやカスタムオーディエンスと言われる方法)についても個人情報の第三者提供にあたるとする考え方も出てきており、自社で保有する1st party データの利用方法についても今後第三者提供の同意を取得することや提供先での確認記録の義務が発生するなど現在のデジタルマーケティングにおいても多方面で影響を及ぼす可能性があります。

来年はさらに明確化される個人関連情報(Cookieなど)と個人情報の取り扱いを注意しつつ、最大限デジタルマーケティングに利用できる方法を模索していきたいと考えています。

2022年への意気込みを聞かせてください

2022年はブラウザの規制・個人情報の取り扱いの規制面でも引き続き大きな変化がある年だと考えています。

インティメート・マージャーとしては現在のデータ活用においてブラウザの規制や法律の規制に対応する方法を提供することはもちろん今後難易度が上がっていくデジタルマーケティングにおいてマーケティング効率の高い手段をデータ活用によって実現していくことを目指しております。

すでに今年リリースしたポストCookieのソリューションを使った結果も出てきており、お客様の課題とその解決手段としての弊社サービスが一致するようにすでにリリースしているサービスをブラッシュアップしていき、皆様と一緒に変化の多い一年を乗り越えていきたいと考えております。

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【12月6日更新】メディアのサブスクリプションを学ぶための記事まとめ

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Manabu Tsuchimoto
デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。

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