アマゾン、映画制作MGMの買収完了を発表・・・約85億ドルで

米アマゾン・ドット・コムは17日、米映画制作メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)の買収完了を発表した。買収額は約85億ドル。有料会員向けの動画コンテンツを拡充させる。 1924年創業のMGMは、主に映画やテレビ番組の制作や配給を行う老舗。これまでスパイ映画「0…

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米アマゾン・ドット・コムは17日、米映画制作メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)の買収完了を発表した。買収額は約85億ドル。有料会員向けの動画コンテンツを拡充させる。

1924年創業のMGMは、主に映画やテレビ番組の制作や配給を行う老舗。これまでスパイ映画「007」シリーズのほか、「ロッキー」や「ピンクパンサー」などの人気作を手がけた。

アマゾンとMGMは2021年5月、買収に向けた契約締結を発表。大型買収になるため、競争の阻害に当たらないか独占禁止の観点で、規制当局の判断が焦点となっていた。

ブルームバーグによると、EU(欧州連合)の規制当局は15日に買収計画を承認。競争上の懸念はないと判断した。米連邦取引委員会(FTC)は今後も買収阻止の権限を持つが、現時点で審査に関する発表はないという。

アマゾンは買収を受け、新たに計2万5,000時間分のコンテンツが手に入る。動画配信市場の競合となるNetflixやウォルト・ディズニーに対抗する構えだ。

コロナ禍の巣ごもり需要拡大で、動画配信市場は伸び続けている。ロイター通信によると、動画配信の拡充でアマゾンの有料サービス「プライム」の加入者が増加するとの指摘もあるという。

(記事提供元: 経済をシンプルに解説するStrainer)

《Manabu Tsuchimoto》

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デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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