Candle Mediaが1億5千万ドルでデジタルメディアのATTN:を買収・・・若者への影響力拡大を狙う

5月17日、新興メディアのCandle Mediaがデジタルコンテンツ制作のATTN:を買収したと発表されました。2021年の設立から買収を繰り返してきたCandle Mediaが、Z世代を含む若者向けコンテンツに強いATTN:を取り込み、それらへの影響力を強めたい狙いです。買収額は1億五千万ドルとされ、来月にも買収が完了すると報告されています。

買収を繰り返すCandle Media

Candle Mediaは2021年に設立されたメディアの取りまとめを行う企業であり、ディズニーの元幹部であるTom Staggs氏とKevin Mayer氏によって率いられています。ヘッジファンドのBlackstone Incの支援を受けており、ドラマのFaudaを制作したFaraway Road Productionsや子供向けアニメーションのCocomelonを制作したMoonbug Entertainmentなど映像制作企業を次々に買収しています。今回買収することになったATTN:も同じくデジタルコンテンツの制作会社であり、様々な視聴層を取り込むことを目的としているようです。

若者に影響力のあるATTN:

買収されたATTN:は前述の通りデジタルコンテンツの制作会社であり、同社はオリジナルコンテンツ制作によるライセンス、コンサルティング、ブランドプロデュースによって収益を上げています。特にZ世代やミレニアル世代への影響が強く、ソーシャルメディア上でコンテンツを展開することで、それらの世代の注目を集めてきました。さらに、P&Gやアディダスなどのブランド企業との協業も行っています。

ATTN:が注目された理由には広告主自身の正当性をアピールするアドボカシー広告の台頭があり、社会変化に焦点を当てた同社のコンテンツは様々な企業で注目され始めています。特にTikTokとは、ブランドとインフルエンサーを集めてコンテンツ制作を行うTikTok Studioを開設したり、TikTok for Goodという動画テーマを立ち上げたりといったコラボレーションを行っています。他にも元知事のアーノルド・シュワルツェネッガー氏がウクライナとの戦争をやめるよう呼びかけた動画を制作し、大きく話題になりました。

2社連携による相乗効果

Candle MediaによるATTN:の買収額は1億5千万ドルになると発表されており、ATTN:が3回の資金調達で3,700万ドルを調達したことを考えるとかなり高額な取引であることがわかります。この買収は来月には完了するとの報告もなされています。

Candle MediaのTom Staggs氏とKevin Mayer氏によれば、「ATTN:は、ソーシャルメディア上のエンゲージメントの高いコンテンツを通して現代のオーディエンスへ正確にリーチする方法に対して、深くデジタルネイティブな理解がある」と述べています。同メディアはATTN:の買収により、Z世代やミレニアル世代などの若年層だけでなく、社会変化に敏感なオーディエンスに対しもリーチを拡大したい狙いがあるようです。

一方でATTN:は、同メディアの持つ提携企業やクリエイターとの関係を活用することでさらにその規模を拡大できるとの期待を示しています。

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