ファンドが主導し、高齢者介護市場に特化したメディア企業を設立

シカゴを拠点とするプライベート・エクイティ・ファンドのGrowth Catalyst Partner(GCP)が、3つの事業を買収・統合し、高齢化支援のプラットフォームを提供するシルバー・アシストを設立したと発表しました。これはいわゆるパブリッシャーとは少し異なりますが、情報提供とサービスを統合したもので、高齢者業界に特化したリードジェネレーションサービスとも言えるかもしれません。

GCPは高齢者への金融アドバイスを提供するElderlife Financial Services、ケアに関するサービス情報を検索するためのCare Changes、高齢者施設を探すためのプラットフォームであるFamily Assetsを買収、統合し5月末にシルバー・アシストを設立。さらに6月に入って退役軍人と家族のためのAidandAttendance.comも追加で買収してグループに加えています。

日本ほどではありませんが、米国でも高齢化は徐々に進展していて、2050年までに65歳以上の人口は現在のバイの8370万人になると予想されていて、今でも1時間に6000回以上の高齢者介護に関するオンライン検索が行われているということです。一方で情報リソースやサービスは分散していることから、統合的にパーソナライズされた支援を提供するためのプラットフォームの構築を目指していくということです。

CEOを務めるメイソン・グレッグ氏はCNET、CBS Interactive、WebMD、Purchで上級管理職を務めたベテランで、特にPurchは同氏がCEOとして率いた会社で、「Tom’s Guide」「Tom’s Hardware」「Top Ten Reviews」といったテクノロジー関連のウェブメディア+コマースを提供し、2018年に英Futureに買収されました。

「いま、高齢者とその家族が人生の後半に直面する難しい問題に答えるのをサポートできる立場にある事をとても嬉しく思います。高齢者介護業界とデジタルテクノロジーの専門家によるチームを率いて、ブランドとサービスのポートフォリオを構築、統合できることも非常に幸運です。この業界はまだ断片化され、貧弱な消費者体験が存在していて、革新によって消費者が情報やサービスを探す体験を良いものできると信じています」とグレッグ氏は述べています。

まだ十分にデジタル化されていないものの、今後の市場成長が見込まれる領域に対して、ファンドが主導して複数の企業を統合した一つの塊を作っていくという試みは興味深いですね。日本でも同じような可能性があるモデルではないかと感じました。

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Manabu Tsuchimoto
デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。

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