ニュースメディアや出版エージェンシーに気候変動問題への対応を求める圧力が高まる

7月中旬のここ数日、ヨーロッパは各地で最高気温が40度を超える記録的な猛暑になっています。滅多に40度を超えないロンドンも同様です。以前なら、この夏の異常気象と呼んでいましたが、もはや地球規模の気候変動問題と疑う人もいません。なので、普段はビジネスモデル…

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ニュースメディアや出版エージェンシーに気候変動問題への対応を求める圧力が高まる
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7月中旬のここ数日、ヨーロッパは各地で最高気温が40度を超える記録的な猛暑になっています。滅多に40度を超えないロンドンも同様です。以前なら、この夏の異常気象と呼んでいましたが、もはや地球規模の気候変動問題と疑う人もいません。なので、普段はビジネスモデルやよりスマートな働きぶりばかりが注目されるニュースメディアでも、地球温暖化に対する出版社や広告主の対応が見出しを飾っているように感じます。

例えば、今年のカンヌ国際映画祭では、環境保護団体グリーンピースによる直接行動により、広告業界のクリエイティビティを称えるために参加した広告関係者が、自分たちの仕事が環境に与える影響を忘れることがないよう促す注意喚起のイベントが行われました。まずは広告業界の大手企業が集まり、英国の「アド・ネット・ゼロ」プログラムを国際的な広告市場へ拡大する計画を発表しました。2030年までに英国の広告事業から排出される二酸化炭素を正味ゼロにするという、このプログラムの5項目の行動計画は、Omnicom、WPP、PublicisなどのエージェンシーからGoogleやMetaなどのプラットフォームに至るまで、国際的に支持されました。


《前田邦宏》

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前田邦宏

前田邦宏

メディアイノベーション見習いスタッフ。海外調査の最新動向を担当。分野を問わず、調べ物が好き。

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