日経がシンガポール SPH Media 社と協業へ AI技術を供与、編集人材交流やイベント運営でも協力

日本経済新聞社はシンガポールメディア大手・SPH Media Limited と協業します。 日経は2018年、英フィナンシャル・タイムズ(FT)と共同でアジア特化のニュース・企業情報プラットフォーム「スカウトアジア」を開発。19年にはシンガポールのAIベンチャー・DC フロンティ…

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日経がシンガポール SPH Media 社と協業へ AI技術を供与、編集人材交流やイベント運営でも協力

日本経済新聞社はシンガポールメディア大手・SPH Media Limited と協業します。

日経は2018年、英フィナンシャル・タイムズ(FT)と共同でアジア特化のニュース・企業情報プラットフォーム「スカウトアジア」を開発。19年にはシンガポールのAIベンチャー・DC フロンティアズ社(ハンドシェイクス)がスカウトアジアに技術パートナーとして参画し、AIによるデータ・ニュースの処理技術を提供してきました。

SPH Media Limited は、英字紙「ストレーツ・タイムズ」や経済英字紙「ビジネス・タイムズ」など英語、中国語、マレー語、タミル語の4つの同国公用語で新聞を発行しています。旧SPHはメディア事業と不動産事業を手がける上場企業でしたが、2021年にメティア部門を分離し、シンガポール政府が支援する非営利組織(SPHメティア・トラスト)傘下に移しました。アシアの主力メティアの一つとしてデジタル化への積極投資と人材育成を通じてシンガポール発の情報発信の強化を進めます。

SPHとの協業では、AIによる記事の自動タグ付けや意味抽出などの先進技術を有償供与するほか、今後SPHが発行する電子版に関わる編集システムの受託開発など技術分野での協力を探っていきます。SPHはASEAN全域での事業拡大を目指しており、日経との協業を通じて、AI活用によるメディアサービスの拡充や編集体制強化などにつなげるほか、アジアを中心とした各種イベントでの協力や、両社の販売・マーケティング網を活用した営業協力なども目指します。

《Nakashima Takeharu》

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Nakashima Takeharu

「佐賀経済新聞」編集長。県内で開催のアジア最大級の熱気球大会では広報・メディア対応とネットコミュニケーションを担当。

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