プレイドは、同社が提供するCX（顧客体験）プラットフォーム「KARTE」シリーズのプロダクトが、日本経済新聞社のデジタルメディア「日経電子版」に導入されたと発表しました。
日経電子版は、日本経済新聞のニュースや独自の経済情報をパソコンやスマートフォンで読める有料のデジタルメディアです。2010年3月に創刊し、2024年12月には国内有料デジタルニュース媒体として初めて有料会員が100万人を超えました。
生活者のデジタルシフトに伴い、日本経済新聞社にとって報道機関としての側面とビジネス上の側面の双方において電子版の重要性が増し続けています。同社は日経電子版のさらなる会員数拡大と定着率向上を目指して、デジタルマーケティングツールを活用し、顧客ニーズに応える取り組みを展開しています。
KARTE導入は、新規会員獲得および既存会員エンゲージメント向上の施策の課題を解決するために決定されました。従来のツールでは、ユーザーの行動や属性の変化に応じて更新される動的なセグメント設定が不十分で、UIやカスタマーサポートにも課題があったといいます。ツールの利用に技術的知識が必要で、エンジニアリングチームに協力を仰ぐケースもあり、企画立案から実行までに時間がかかるのも課題でした。
KARTEシリーズ導入の決め手は、ユーザー一人ひとりの行動を解像度高くリアルタイムに解析し、その1st Party Customer Dataに基づいた動的なセグメント設定やパーソナライズ施策を容易に実行できる点です。また、マーケティング担当者が直感的に操作できるKARTEのUI、プレイドのカスタマーサクセスおよびサポート体制の手厚さも採用理由でした。施策の実行スピードと数を向上させ、クイックな仮説検証と迅速なPDCAサイクルの確立が可能になることに期待を示しています。
日本経済新聞社では、まず日経電子版の新規会員向け申し込みサイトにKARTEとKARTE Blocksを導入し、CX向上やランディングページ最適化に取り組みます。今後は、日経電子版本体でパーソナライゼーションの展開による会員エンゲージメント向上の可能性も視野に入れながら、サイトのCX向上による新規会員獲得の最大化を目指す方針です。将来的にはNIKKEI IDとKARTEのデータを連携させ、さらに高度なパーソナライズを実現し、離反防止やエンゲージメント向上に活用することも想定しています。
