Integral Ad Science(本社:米国ニューヨーク、IAS)が、Web広告表示されるコンテンツ環境による広告やブランドの認知に与える影響に関する調査レポートを発表、コンテンツ品質がブランドに対するパーセプションに大きく影響するとわかりました。
「The Ripple Effect : 波紋効果~コンテンツの品質が消費者の広告認知に与える影響に関する調査レポート」
目次
調査結果
デジタル広告が表示されるコンテンツ品質は、ブランドパーセプションに大きく影響を与えるとIASは発表。WEB広告が高品質なコンテンツ環境で表示された場合と、低品質な環境で表示された場合では、ブランドに対するエンゲージメント意向に20ポイントの差があることが明らかになったとしています。
さらに、低品質なコンテンツ環境に広告が表示されることは、ブランドパーセプションに非常にネガティブな影響があることも今回の調査により判明しました。低品質なコンテンツに表示された広告を鬱陶しく感じると回答した消費者はおよそ9割に上り、それだけでなく、34%が好感度が下がる、65%がそのブランドの使用を取り止める可能性があると回答。ネガティブな影響は見過ごせないほどに大きいことが改めて分かりました。
加えて、約7割の消費者が、広告がどんなコンテンツ環境に表示されるかを管理するのは、広告主の責任だと考えていることもわかっています。
今回の調査によると、コンテンツ環境の品質が、表示される広告のブランドに対し、ポジティブな影響だけでなく非常にネガティブな影響も与えることがわかりました。具体的には、ブランドの好感度が下がるだけでなく、そのブランドの使用を取りやめるといった消費者の行動にまで影響するという結果を報告しています。IASの発表では、ブランド棄損のリスクを回避するだけの「ブランドセーフティ」から、ブランドと消費者にマッチした環境でメッセージを届ける「ブランド適合性」へのシフトが求められているとしています。
調査概要
- 調査期間
2019年8月(詳細な日程は対象国によって異なる) - 対象者
対象国の一般的な人口サンプルに基づき抽出した以下の対象者
・対象国
アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、日本、インドネシア、シンガポール
・対象者の属性
年齢(18-24歳/25-34歳/35-44歳/45-54歳/55-64歳/65歳以上)
性別(男性/女性) - サンプル数
各国50名~ - 調査方法
オンラインアンケート調査