Spotifyが発表した、2019年の通期業績(1-12月)は、売上高が18億5500万ユーロ(24%増)、営業損失が7700万ユーロ(-)と前期の黒字から赤字になりましたが、フリーキャッシュフローは前期に比べて約2倍となりました。
月間アクティブユーザーは2億700万人から2億7100万人に、有料のサブスクリプション会員は9600万人から1億2400万人に、広告付きで視聴している会員は1億1600万人から1億5300万人に大幅に増加しています。
売上高に占めるサブスクリプションの割合は約9割で、残りが広告からの売上となります。
Spotifyが最も力を入れているのはポッドキャストです。現在、アクティブユーザーの16%がポッドキャストを視聴していて、Q4には消費時間が一年前から200%の成長を遂げたということです。特にポッドキャストはエンゲージメント、リテンション、広告付きからサブスクリプションへのコンバージョンに大きな影響があると同社は捉えているとのことです。
2020年は引き続きポッドキャストとテクノロジーへの投資を継続していくとしています。根幹のKPIとしては月間アクティブユーザー数を考えていて、それが継続的に伸びていることから、前期は赤字になったとはいえ今後に期待できる数字と捉えられそうです。
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