BuzzFeed Japanのオリジナル編集長(Chief Editor, Originals)だった伊藤大地氏が同社を退職し、11月1日付で朝日新聞社に入社したと同氏がツイッターで明らかにしました。
伊藤氏は1978年生まれ。インプレスで記者として活躍した後、2013年にザ・ハフィントン・ポスト・ジャパンに参画。2015年にはBuzzFeed Japanの副編集長に就任。昨年6月に創刊編集長の古田大輔氏が退任したのを受けて「オリジナル」「ニュース」「動画」のスリートップ体制となった同誌でオリジナルの編集長を務めていました。
朝日新聞での仕事については「紙とデジタルの編成を統合した新組織で、長期を見据え戦略的に発信手法や読者とのつながりを模索します。」とのことです。
また同氏は「自分が昔始めた頃より、デジタルメディアが社会に受け入れられ、当たり前になったからこそ、有能な人が集まりキャリアパスを訊くようになった。つまり成熟したわけです。そうした中で、自分にできることは何かを考えました。」「人が活発に行き来する事例やパスを自分たちで作って行って、業界が活性化し、情報や会社の未来だけでなく、働く個人の将来像もひらけていったらいいなあと。」とコメント。
米国ではデジタルメディアと新聞社を行き来するようなキャリアが当たり前になっていて、本家「BuzzFeed」の編集長だったベス・スミス氏がニューヨーク・タイムズのメディアコラムニストになったり、「New York Daily News」の編集長だったベン・リッチ氏がG/O Mediaのスポーツメディア「Deadspin」の編集長になったりしています。こうした動きは日本でも徐々に定着していくのでしょうか。
一方のBuzzFeed Japanは以前は「ニュース」の編集長だった小林明子氏がBuzzFeed Japanの編集長(Head of Content)に就任。新たにバーティカルブランド「BuzzFeed Japan Content」の統括も行うということです。「BuzzFeed Japan Content」は、音楽やアートなどのエンターテイメント情報や旅行、グルメ、お買い物情報を中心に幅広いジャンルについて、記事や動画、特集やオンラインイベントなど、多様なフォーマットで発信していくとのこと。
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(BuzzFeed Japan Head of Content)
1977年岡山県生まれ。2000年、毎日新聞社に入社。結婚・出産後、フリーライターを経て、2008年に朝日新聞出版に入社。週刊誌AERAの記者として、働き方や子育てなどのテーマを主に取材。2016年9月、BuzzFeed Japan入社。「国際ガールズデー」「Sustainable」など、さまざまな特集企画を実施している。2019年6月にニュース編集長に、2020年11月より現職に就任。
「ニュース」の編集長には小林氏に代わって貫洞欣寛氏が、同副編集長には神庭亮介氏が就任するとしています。
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(Chief Editor, BuzzFeed Japan News)
1970年広島市生まれ。1994年国際基督教大学卒。同年朝日新聞社入社。岐阜・横浜支局、東京社会部などを経て中東アフリカ総局(カイロ)、ニューデリー支局長。2016から2017年、フリージャーナリストとして著書「沸騰インド」訳書「引き裂かれた大地」などを執筆。2018年2月にBuzzFeed Japan入社。ニュースチームのエディターを経て2020年11月より現職に就任。