米非営利ニュース「The Objective」が3か月間の休止を経て再始動・・・Substackでのニュースレター配信は取りやめ

現地時間10月7日、ジャーナリズムにおける偏見の排除やダイバーシティの向上を目指す米非営利ニュースルーム「The Objective」が、3か月間の休止期間を経て活動を再開しました。新たな記事の公開の他、ニュースレターの配信を再開することをアナウンスしています。 The …

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米非営利ニュース「The Objective」が3か月間の休止を経て再始動・・・Substackでのニュースレター配信は取りやめ

現地時間10月7日、ジャーナリズムにおける偏見の排除やダイバーシティの向上を目指す米非営利ニュースルーム「The Objective」が、3か月間の休止期間を経て活動を再開しました。新たな記事の公開の他、ニュースレターの配信を再開することをアナウンスしています。

The Objectiveは、Institute for Nonprofit Newsの財政支援を受け、2020年6月に発足。米国のジャーナリズムにおいて、人種、性別、階級、障害、セクシュアリティなどの面で公平性・客観性に欠ける運営が何年も続いてきたことを問題視し、解決することを目的としています。

設立以来、ジャーナリストによるボランティアによって運営されてきた同メディアは、今年7月に3か月間の休養期間を取ることを発表しました。発表では、「ニュースルームをリードし、ニュースを報道するには、より敬意をもった公平なやり方がある、という前提のもとにスタートしたからには、休む必要があれば率先して休みます。」としていました。

そして今回、当初の予定通り3か月の休養期間が終わったタイミングで活動を再開。この期間で、ただ充電するだけでなく、2022年のThe Objectiveの在り方について考えることができたとしています。

寄稿者への報酬体系充実へ

The Objectiveは、主に先述したInstitute for Nonprofit Newsからの税控除対象となる寄付金によって運営されています。現在、記事の公開に使える月間予算は400ドルで、これでは毎月1~4本の記事しか制作できない状態とのことです。

今回の発表では、寄稿者に対してより充実した報酬を支払うため、「かなりの額」の資金調達を行うことを発表しました。年末にかけて、非営利ニュース団体の支援組織News Matchへの参加し寄付を受ける予定であるほか、全米科学作家協会からの助成を受けて科学・客観性に関する記事の公開や定期的な分析・ニュース番組の放送を予定しているといいます。

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《Hideaki Taga》

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