モバイル広告の米AppLovin、広告事業への回帰で好調維持

・AppLovinは広告事業に集中し、2025年第2四半期は大きく成長した
・Apps事業の売却で収益性を高め、AI広告技術「AXON」が好調を支える
・今後も広告市場でのシェア拡大と外部規制への対応が成長の鍵となる

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モバイル広告の米AppLovin、広告事業への回帰で好調維持
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モバイル広告プラットフォーム大手のAppLovinが8月6日に発表した2025年第2四半期決算は、コア事業である広告ソリューションの力強い成長を裏付ける内容となりました。同社は同四半期末にApps事業をTripledot Studiosに4億ドルで売却を完了し、広告事業への集中を鮮明にしています。

AppLovinは2011年設立のカリフォルニア州パロアルト拠点の企業で、広告主とモバイルアプリのパブリッシャーをマイクロ秒レベルの高速オークションで結びつける広告テクノロジーを提供しています。同社の中核技術であるAI駆動型広告推奨エンジン「AXON」により、広告主は効率的にユーザーを獲得し、パブリッシャーは収益を最大化できる仕組みを構築しています。

同社の第2四半期業績は、売上高が前年同期比77%増の12億5875万ドルに達し、継続事業における純利益は156%増の7億7186万ドルを記録しました。広告事業の好調さを示すインサイトとして、インストール単価の純収益が70%向上し、インストール数も8%増加したことが挙げられます。


《Manabu Tsuchimoto》

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デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。

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