カナダでは、10月26日に第三次トルドー内閣が発足し、トルドー首相は「100日以内(2月3日まで)に、オーストラリアに倣ったニュースメディア交渉法を導入する」ことを公約に掲げました。
Press Gazetteにカナダーニュース業界の関係者が語ったところによれば、カナダの出版社らはこの法律によって、グーグルとメタ(旧フェイスブック)から年間合計1億~1億5000万カナダドル(7800万~1億1700万米ドル、90億~134億円相当)が支払われることを期待しているといいます。これは、ニュースルームの年間コストの30%に相当する額だということです。
今年初めにオーストラリアで可決されたニュースメディア交渉法(a news media bargaining code)では、政府が指定した大手プラットフォーム企業が、記事使用料の対価支払いについて出版社と交渉することを義務付けています。これを受け、グーグルやフェイスブックはニューズ・コーポレーションやナイン、セブン・ウエストなどの大手メディア企業らと交渉を開始。それぞれ数百~数千万ドル規模の支払いを行う契約を結んだとされています。