CCCMKホールディングス株式会社のシンクタンクCCCマーケティング総合研究所が、高齢者の一歩手前である50歳代を含む50歳~84歳を対象に情報源やテクノロジーへの期待に関する「年代別意識調査」を実施し、その結果を発表しました。
調査対象は、16~84歳の男女T会員11,033サンプルです。
目次
よく見る情報源は「折り込みチラシ」よりも「インターネットの広告・SNS広告」
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情報源としてどのようなメディアを「よく見ている」のか調べたところ、上位にテレビ、テレビCM、実際のお店といった情報源が並びました。
本調査では「折り込みチラシ」(35.2ポイント)よりも「インターネットの広告・SNS上の広告」(36.6ポイント)が、1.4ポイントとわずかながら上回る結果に。この結果から、商品に関する情報も徐々にチラシからインターネットの広告・SNS上の広告にシフトしている可能性が考えられます。
また、上位10位内にインターネットメディアが4つランクインし、女性と比較して男性が「動画サイト」や「ポータルサイト」を情報源として利用する傾向がみられました。
信頼している情報源に「価格比較サイト」や「企業のWebサイト」
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情報源として「信頼している」メディアについての調査結果をみると、「よく見ている」情報源には入っていなかった「価格比較サイトやクチコミ・レビューサイト」と「企業のWEBサイト」が10位以内にランクインしていました。
性別でみると、どちらも女性より男性の方が信頼を寄せていることがわかりました。年代別では、「価格比較サイトやクチコミ・レビューサイト」が男性の60~74歳の層に信頼されているのに対し、「企業のWEBサイト」はより年齢の高い70~80代が信頼を寄せていました。
また、「よく見ている」情報源では上位であるものの、「インターネットの広告・SNS上の広告」と「動画サイト」は「信頼している」情報源としては上位に入っておらず、高齢者がインターネットメディアと接触しつつも、冷静に情報を見極めようとしている様子が伺われます。
テクノロジーをよりよい生活の手段として取り込む高齢者
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また、本調査で「テクノロジーの力でより便利に、良いものになって欲しいもの」を訊いたところ、最もポイントが高かったのは「車・ドライブ」(17.9ポイント)。他にも「国内旅行」(13.7ポイント)、「海外旅行」(8.1ポイント)が10位以内にランクインし、高齢者が移動手段に関して高い期待を抱いていることがわかります。
本調査の結果から、高齢者が従来の情報源に加えてインターネットを冷静に使いつつ、テクノロジーをよりよい生活のいち手段として取り込もうとしていることが明らかになりました。
■調査データ概要
調査地域 :全国
調査対象者:男女16~84歳のT会員
有効回答数:11,033サンプル
調査期間 :2022年6月23日(木)~2022年6月30日(木)
実査機関 :CCCMKホールディングス株式会社
調査方法:インターネット調査(Tリサーチ)