マイクロソフトの2022年10~12月期の決算は、売上高が前年同期比2%増の527億4700万ドルで、6年ぶりの低水準。純利益は164億2500万ドルで、前年同期から12.5%減少しました。
売上全体の4割強を占めるクラウド部門は同18%増の215億ドル。クラウド基盤「Azure」の売上高は同31%でしたが、Azure事業の成長は年末に減速し、今後数カ月間さらに減速すると予測しています。「Office」や「Dynamics」など、売上の3割強を占めるビジネスプロダクトの部門は、前年同期比7%増の170億ドル。パーソナルプロダクト部門の22年10~12月期の売上高は、142億ドルで、前年同期から19%減少し、「Windows」のライセンス収入は同39%減と、大幅に落ち込んでいました。
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Bingの1日のアクティブユーザー数1億人に
状況が一転したのは、創業者ビル・ゲイツ曰く「人生の転機になる二度目の技術(一度目はGUI)」とOpenAIで出会ってからです。マイクロソフトは、BingへのChatGPTの実装からたった1ヶ月でデイリーアクティブユーザーが1億人を超えたと発表しました。もちろんシェアは「小さな」プレーヤーですが、かつては、話題にすらなかった時期もあったのです。見事なリバイバルです。(日本マイクロソフトによると、プレビュー版の登録者数は全世界で100万人を超え、うち10万人以上が日本人という。1人当たりの検索数は日本がトップだったそうです。)