ロイター・デジタルニュースレポート2024解説の第2回です。第1回はこちら。
プラットフォームとの関係が変化しているようです。アクセス解析を提供するチャートビートは、2023年中にニュースやメディアプロパティへのフェイスブックのトラフィックは合計で48%減少し、Xからのトラフィックは27%、インスタグラムからのトラフィックは10%減少しているというデータを明らかにしています。

フェイスブックなどがニュースの優先順位を下げている証拠は、昨年から増え続けています。親会社のメタ社もティックトックの脅威に対抗するため、ジャーナリストよりもクリエイターに自社のプラットフォームを利用するよう促しています。一方、パブリッシャーの投稿から見出しが削除され、他のコンテンツソースとの区別が難しくなるなど、X(旧ツイッター)の混乱は、インテリジェンスとトラフィックのソースとしての価値を急激に低下させています。