株式会社ハースト婦人画報社(本社:東京都港区)と米国ニューヨーク州に本社を置くHearstLabは、2024年3月8日の国際女性デーを機に、日本における女性起業家への支援活動を本格始動することを発表しました。この取り組みは、資金調達や事業拡大を希望する女性起業家を対象に、幅広く募集を行います。
HearstLabは、エンタープライズ・テクノロジー、データ分析、フィンテック、ヘルスケア、物流事業、メディアなどのセクターに特化し、女性CEOや女性創業者によるスタートアップへの投資を行っています。選定された起業家たちは、資金投資の他、ハースト婦人画報社とのコラボレーションやHearstLabの国際的なネットワークへの参加が可能となります。
HearstLabは、2015年に米国ハーストが開始したプロジェクトで、これまでに70社以上の女性リーダーへの投資を実施し、ポートフォリオの評価額合計は25億ドルに達しています。国際展開も進めており、オランダ、イギリス、スペインの女性リーダーたちへも投資やサポートを提供しています。
ハースト婦人画報社代表取締役社長ニコラ・フロケは、女性リーダーの増加がビジネスシーンの活性化につながるとの考えを示し、HearstLabがその一助になることを期待しています。また、HearstLab International Japan Country Managerに就任した土川純代は、日本のベンチャー業界における女性起業家の課題に言及し、男女間格差の解消に向けた意欲を表明しています。
「日本のベンチャー業界で女性起業家が直面する課題は、しばしば“2%の壁”と表現されます。女性リーダーが率いる企業が手にした資金調達額は全体の 2%、また、新規上場企業に占める女性社長比率もたった 2%しかありません。多くの女性起業家が、外部資金を得てビジ
ネスをスケールする過程で、大きな男女間格差に直面しています。私は男女雇用機会均等法施行後に社会人となった“総合職パイオニア世代”で、これからの日本のビジネスを担っていくであろう女性たちを応援する役割に就いたことは天命のように感じます。現在 VC で活躍されている女性の皆さんにお会いするたび、その高いポテンシャルを強く実感しています。近い将来、日本でも HearstLab によるピッチイベントの開催を計画しており、たくさんの女性起業家の皆さんとネットワーキングできることを楽しみにしています」