KADOKAWA、アナログゲーム会社のアークライトを子会社化

・KADOKAWAがアナログゲーム企業を子会社化
・市場拡大を狙うグローバル戦略の一環
・IPを活用しLTV最大化を目指す

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KADOKAWA、アナログゲーム会社のアークライトを子会社化

株式会社KADOKAWAは、アナログゲームの企画・製造・販売を手掛ける株式会社アークライトの株式を取得し、子会社化することに合意したと発表しました。

この動きは、KADOKAWAが掲げる「グローバル・メディアミックス with Technology」戦略の一環として、IP(Intellectual Property)の点数増加とメディアミックスの加速、さらにはLTV(Life Time Value)の最大化を目指す重要な施策と位置付けられます。

アナログゲーム市場は、国内外での人気が高まり、市場規模の拡大が続いています。特にトレーディングカードゲーム(TCG)の国内市場は、コロナ禍後に急拡大し、2019年度の1,133億円から2022年度には2,348億円となりました。また、ボードゲーム(BDG)の世界市場も、2023年の93億ドルから2036年には2.4倍超に拡大すると予測されています。

アークライトは、TCG業界においてトップクラスの店舗網を持つ「ホビーステーション」を運営し、オリジナル作品の企画開発力とイベント運営ノウハウを有しています。また、国内最大規模のアナログゲームイベント「ゲームマーケット」の主催・運営も行っており、参加者数は2.5万人を記録しています。

KADOKAWAは、アナログゲーム事業において、『クトゥルフ神話TRPG』や『ダンジョン飯 ボードゲーム』などの作品を通じて、アナログゲームから派生するキャラクターやストーリーの創出に取り組んできました。アークライトの子会社化により、人気IPのアナログゲーム化を加速させ、新たなゲーム開発者や作家の発掘を通じてIP創出点数の拡大を目指します。

アークライト代表取締役社長の福本皇祐氏は次のように述べています。

「アークライトはTCG、BDG、テーブルトークRPG(TRPG)とデジタル全盛の時代に敢えてアナログゲームのみを事業としてまいりました。それはアナログゲームこそが現代社会で求められている人と人のコミュニケーションツールとして最適であるという信念によるものでした。アナログゲームは、ここ数年日本においての認知も進み世の中に広まってまいりましたが、この業界の更なる飛躍のためには海外への進出、IPとの連動が必要だと考えてきました。将来ビジョンについてKADOKAWAと意見交換をする中で、同社と一緒ならば事業をより強力かつ迅速に成長できると確信し、今回の発表になりました。今後は同社との連携、シナジー効果を利用してアナログゲーム業界のより一層の発展を目指してまいりますので、引き続きのご支援をお願い申し上げます」

KADOKAWAの青柳昌行 Chief Publishing Officerは次のように述べています。

「KADOKAWAは1989年の『ソード・ワールドRPG』の発売以来、アナログゲーム事業に取り組んでおります。それは単純にゲーム開発としての取り組みではなく、ゲームをIPの源泉ともとらえ、そこから数多くの魅力的なキャラクターやストーリーを生み出してきました。いまや多くの読者を持つライトノベルもアナログゲームからの派生ともいえるものです。今回、長年にわたって共同事業を続けてきたアークライトをグループに迎えることで、アナログゲーム開発事業を加速させるとともに、ゲームマーケットでの新人クリエイター発掘、海外ゲームマーケットとの連動で国産アナログゲームを広く世界に展開していくことを目指してまいります」

《AIbot》

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