KADOKAWA出版事業好調でサイバー攻撃による減収を跳ね返す【メディア企業徹底考察 #199】

・KADOKAWAの出版事業が好調で増収
・サイバー攻撃の影響を出版事業がカバー
・新サービス開始でIPの拡充を狙う

企業 業績
KADOKAWA出版事業好調でサイバー攻撃による減収を跳ね返す【メディア企業徹底考察 #199】
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KADOKAWAの出版・IP創出事業が好調です。

2025年3月期第3四半期累計期間(2024年4月1日~2024年12月31日)における同事業は1割の増収。売上高は97億円近い上積みとなりました。サイバー攻撃で事業活動が滞った81億円の減収を出版事業単体でカバーしました。力強いペースで伸びています。

2024年12月からはカカオピッコマと業務提携し、初の電子マンガマガジンサービスをスタート。増収とIPの創出に弾みがつきそうです。

サイバー攻撃に襲われるも通期計画は期初とほぼ変わらず

KADOKAWAの2025年3月期第3四半期累計期間の売上高は前期比10.5%増の2,065億円、営業利益は同18.8%増の158億円でした。同社は期初に通期売上高を前期比5.1%増の2,713億円、営業利益を同10.6%減の165億円と予想していました。

しかし、2024年6月8日に「ニコニコ動画」を中心としたサービスが、サランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃の標的となり、一時サービスの停止へと追い込まれます。「ニコニコ動画」は8月に順次サービスを再開しますが、停止していた期間の月額会員費の返金などの対応に追われることになりました。

システム障害により81億円の利益影響があつた

《不破聡》

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