アイティメディア株式会社が5日に発表した2025年3月期 第1四半期の連結業績(2024年4月1日~2024年6月30日)は、売上収益18億4900万円(前年同期比2.6%)、営業利益3億7900万円(▲8.5%)、税引前利益3億8600万円(▲7.4%)、親会社株主に帰属する四半期純利益2億6600万円(▲5.1%)となりました。
BtoBメディア事業では、売上収益が1.2%増の15億1700万円を記録。デジタルイベント収益の増加が寄与しましたが、外資系顧客のマーケティング活動の鈍化により広告収益は減少しました。営業利益は8.9%減の3億2900万円となりました。
BtoCメディア事業は、売上収益が9.9%増の3億3100万円となり、PVの拡大とAI活用によるコンテンツ強化が奏功しました。営業利益は6.3%減の4900万円でした。
デジタルイベントの収益は、AIやセキュリティをテーマとしたイベントの規模拡大により、前年同期比19.5%増の3億7600万円を達成。一方で、広告収益は13.0%減の4億1800万円となりました。
リードジェネレーションの会員数は131万人に達し、前年同期比8.4%の増加を見せています。また、子会社発注ナビ株式会社では、広告宣伝費の投入により加盟社数が5,598社に拡大しました。
BtoBメディア事業のデジタルイベントでは、ITmediaSecurityWeek2024春やITmediaDXSummitVol.20など、複数の主催型デジタルイベントを開催。これらのイベントは、セキュリティやデジタルトランスフォーメーションに関する高い関心を反映しています。
BtoCメディア事業では、AIを活用した記事制作が進み、2024年6月までに2716本の記事が制作されました。Webメディア「ねとらぼ」はブランドリニューアルを実施し、新たなコミュニティサービスを開始しています。
今期の上期の業績予想は、売上収益は40億8000万円(6.2%)、営業利益は9億8000万円(▲6.9%)としています。また通期の業績予想は売上収益は86億3000万円(7.9%)、営業利益は23億円(3.2%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は15億6000万円(3.9%)としています。